128 ページ31
魔法というのは使えば魔力と共に体力を消費するもの…だから過度な魔法の使用は命に関わる
そこで我が学園では実技の授業の前に体力作りを目的とした準備運動をするんだ
自分の体にあった量の運動をしてから魔法を使うことでさらなる魔法の腕を磨くことが狙いである
『体力がなければ魔力を効率良く使うことが難しい…
身体のメカニズムは意外と単純なのよね』
鬱｢はぁ…はぁ……グラウンド50周も走って平然としていられるあんたはなんなん…？｣
横でぜぇぜぇ息を乱す大先生に大丈夫かと聞くが、良く考えればこんなに疲れているのに大丈夫なわけないか
私の場合、常に身体強化の魔法がかかっているようなものだから10�卅�らないと1km走ったことにならないんだ。
他の生徒は自分の体にあった量走っているけど、何故か大先生は私に着いてこようと一緒に走っていた。
でも結局体力が追いつかなくて半分でリタイアしてたけど
『ダメよ…自分にあった量を走らないと
体力作りを目的としているのに体を壊してしまえば本末転倒というもの…』
鬱｢でも…あんたに追いつくにはもっと頑張らなアカンから…！｣
………あれ？
こいつってこんなキャラだったか？
確か彼は女性好きのどんな奴にもどストレートにクズと呼ばれる奴だぞ？
『大先生…冬休みに一体何があったの？』
鬱｢……俺は気づいてしまったんだ｣
真面目な顔して汗を拭う彼は遠くを見るような目をして私に語り出すんだ。
自分の存在意義について
鬱｢俺が女性に対してかなり友好的なのはAも知ってるよな？｣
うん知ってる…攻略対象の中で最も女好きなキャラが君だからね
私はそれで思い出したんだ
大先生の家庭はエリート魔法士一家で生まれたが、兄弟や親戚の中でも落ちこぼれでよく色んな人から馬鹿にされてた
だけど唯一の救いは、母親だけが彼にたくさんの愛情を注いでいたこと
だからグレることもなかった…が女性好きになった原因でもある
男から優しさは貰えない…だから女からもらう
親から愛を貰えなかったから妹を愛して見返りを求めた私に似ているな
これは前世の私の記憶…本来のA･アデールが知ることの無い真実である
でも彼の女好きに拍車をかけたのはそれ以外にあったような…
鬱｢冬休みにさ…元から身体の弱かった母親が亡くなったんだ｣
『…！』
また思い出した
それは、前世で感じた最も悲しくて心温まるエピソードだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 188人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ギオ - あのー、、はい、神ですか？？？好きです。はい。プリ○ュアとはなんぞやと見初めましたが読ませていただくと、あっ、、ふーん？神じゃん。という気持ちに刈られました。どうしてくれるんですか←。キャラ達のストーリーとか神ですか？？？ (2022年11月6日 22時) (
レス) @page50 id: 6022af29ca (このIDを非表示/違反報告)
鈴@suzu(プロフ) - 今日読み始めたんですがどっぷりハマりました！！応援してます、更新頑張って下さい！！！ (2021年5月3日 20時) (レス) id: 88b4bdfcb5 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter(プロフ) - えっ神じゃん(便乗) 更新待ってます！ (2021年4月21日 21時) (レス) id: 89c438f032 (このIDを非表示/違反報告)
momo - えっ神じゃん (2021年2月6日 21時) (レス) id: 23dfee1259 (このIDを非表示/違反報告)
momo - 神じゃん (2021年2月6日 21時) (レス) id: 23dfee1259 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：またたびはまた | 作成日時：2021年1月15日 16時
