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街はずれにあるこの森には不思議噂がある…なんてことは無い

この森の木のほとんどが落葉樹や広葉樹だから私の求める腐葉土がまだ少しだけ残っているかもしれない


『街の畑を見た感じ腐葉土などといった肥料は使われてなかった…ということは森の腐葉土の存在も知られていないでしょうね』


なんてブツブツと呟きながら、まだ雪の降らない今のうちに落ち葉を素手でかき分けた。

普通の令嬢だったらしないだろうね…でも私悪役令嬢だからなんでもOKでしょ

というハチャメチャな理論はどうでもいい

今年の秋に落ちたであろう枯葉をかき分けると見つけちゃったよ


『黒っぽく腐熟して不快感のない匂い…間違いなく腐葉土ね』


ニコニコと笑って手で落ち葉をかき分ける令嬢がどこにいるだろうか

ガーデニングを趣味とする令嬢でも土をいじるのは使用人に任せるだろうし


『これは袋とかを使わないと大量に運べないわね…』


一度街に戻って袋を貰ってこようと考えてクルリと方向転換をして私は真顔に戻った。

なんだいたのか…あんなことされてもなお私についてくるとか


『…私の事が好きなのね』

ゾ「違う」


即答されるとは思わなかったからお姉さんびっくり…とふざけてる場合ではないな

なんのために着いてきたかは検討もつかない

けど彼の右手に握られた袋が見えて何となく察した。


ゾ「…俺の力が必要なのって物を運ぶとかの労働だろ?

何も持ち運ぶような道具持たずに森に向かったからってあんたと一緒にいた魔法士にこれ持たされた。」


なるほどね…あのバディの人に渡されたのか

とはならんからな


『…にしてはかなり使い古された袋ですね

我がボランティアではそこまで古い袋は配布されません

万が一袋が破れてまた交換しなければならないという二度手間を防ぐために…』


そう言えば彼は驚いた顔をしてこちらを見てきた…かと思えば舌打ちをしながら俯いて袋をさらに強く握っていた。

なんだよ…そんなに言い返されたことが悔しかったのか

私はクスクスと笑って彼に手を差し伸べた


『一緒に未来ある子供たちの命を救う気になった?

君はこれからどうしたい?』

ゾ「俺は…」


あとは君が手伝うかどうかだよ…ゾム・リム君よ

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ギオ - あのー、、はい、神ですか???好きです。はい。プリ○ュアとはなんぞやと見初めましたが読ませていただくと、あっ、、ふーん?神じゃん。という気持ちに刈られました。どうしてくれるんですか←。キャラ達のストーリーとか神ですか??? (2022年11月6日 22時) (レス) @page50 id: 6022af29ca (このIDを非表示/違反報告)
鈴@suzu(プロフ) - 今日読み始めたんですがどっぷりハマりました!!応援してます、更新頑張って下さい!!! (2021年5月3日 20時) (レス) id: 88b4bdfcb5 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter(プロフ) - えっ神じゃん(便乗)  更新待ってます! (2021年4月21日 21時) (レス) id: 89c438f032 (このIDを非表示/違反報告)
momo - えっ神じゃん (2021年2月6日 21時) (レス) id: 23dfee1259 (このIDを非表示/違反報告)
momo - 神じゃん (2021年2月6日 21時) (レス) id: 23dfee1259 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年1月15日 16時

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