転生したらトカゲだったⅡ (ページ6)

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あたりの木々を薙ぎ倒して私に襲いかかるのは青熊獣アオアシラ

素早く回避して倒された木に着地すると、匂いを頼りにこちらの方向を感知しているようだった。

『…？まさか両目をやられたのか？』

赤く染ったその瞳はもう目として機能していないようだった。

まさかぴくとさんがアオアシラの目を撃った？

確かに装備品の中にショットガンと思われるものがあったけど…

『とにかく私は誘導するだけ……！』

急にアオアシラがスピードをあげて襲いかかって来た。

振り回す腕が2本もあると脅威でならない

深く息を吸い上げて手に持った“空っぽになった”蜂蜜ビンをアイテムボックスにしまうと、腰に提げた袋からジャラジャラと音を鳴らして2枚の鱗を取り出した。

ドラゴンの時にコツコツと貯めた竜の鱗…これもまた私のスキルに役に立つんだわ。

竜体錬成…鱗を刃に、二振りの刀に変換しよう

鋭く、そして美しく輝く刃は私の手に良く馴染むから振るいやすい。

ダンッ！と派手に音を立ててその場から飛び上がると重力に従って落ちていく。

それだけでは威力不足だから回転も入れて更なる威力を相手にくらわせるんだ。

見事に攻撃が両腕に当たり、アオアシラは怯んだ

汚い悲鳴をあげて許されるのは可愛い子だけだぞ

ぷりぷりと怒りながらアオアシラの首元の毛を切り落すと一旦距離を置いた。

あまり長く戦うのは好きじゃないのよ私

モンハンって長い時間戦わないといけないけど、ここは異世界

そして私はドラゴンの力も持つ竜人

だけどトドメを指すのは私じゃあない

『シビレ罠の代わりになってくれる？

デイン！』

デ｢アハハハハハっ!!

やっていい？思いっきりやってもいい!?｣

純粋な笑みを浮かべて凄まじいスピードで相手の首元に近づくスライムがまじで恐ろしい

私がにっこりと笑ってグッドサインを送ると、叫びながら感謝して拳を毛のない首元に突き出した。

バリバリと音を鳴らして痙攣する体と苦痛の悲鳴をあげるアオアシラはとても無様に見える。

『私達に勝負を挑んだことが君の敗因だ…

良い素材になってくれよ？』

先程まで握っていた刀を1本に合わせてナイフに変換すると、アオアシラの解体作業をした。

素材は鮮度が大事だからね…こうやって早く切り分けないと。

デ｢あーあ…こんなに早く終わっちゃった。｣

メ｢……活躍出来なかった。｣

いやいや君達癖強いな。