転生したらトカゲだったⅡ (ページ49)

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ガラガラと馬車のタイヤが地面とぶつかっては離れてを繰り替えしている森の中。

尻尾をクッション代わりに尻に敷いているが、さすがに長時間座り続けるのは腰に来る。

しかし目の前にいる仲間はとっくに限界がきていたみたいで腰をさすり続けている。

隣にいる霊夢は誰よりも早く馬車酔いに翻弄されて何度か外顔を出してキラキラの編集をするべきものを口からこんにちはしている。

『さすがに馬車での旅は人間には厳しいものがありますね。

人間が作ったものなのに』

ぴ｢言い方に棘しかないぞ…こういう時程スライム達をクッションにして腰に敷きたい。｣

あっ、それ私もやってみたいな

あのスライムボディを尻に敷くとか至高の域に達する自信しかない。

博｢うーん…でもあともう少しで村に着くからそれまでの辛抱だよ…。｣

確かにゆっくり村を出て丸3日が経ち、もう少しで4日目の昼になる所である。

面倒だな…こういった旅は私の意思に反している気がしてならない。

私は飯を作って旅人に振る舞うのを生きがいにしている竜人だからな。

『そろそろお昼ご飯にしませんか？

御者さんもそろそろ休憩した方が良いですよ。』

わざわざ途中で雇ってここまで来たけど旅の仲間に変わりは無い。

一度止めてもらって森の中でもある程度開けた場所にアイテムボックスからBBQセットを取り出した。

お腹を満たすには肉だな、というかジンオウガの肉がまだ残ってる。

雷狼竜と呼ばれるため狼のような姿をした竜であるジンオウガはお肉の調理が難しい。

そこで考えたのは玉ねぎのタンパク質分解酵素の力を借りることだ。

察しが良い人はここで気づくだろう

『シャリアピンステーキ作るわよ』

博｢ステーキ！お肉良いねぇ！｣

肉料理に反応して大喜びする博士だけど、隣にいる人はテンションが上がらないみたい。

馬車に乗って体調崩してるのは博士だけではないからなあ…ぴくとさん肉料理と聞いて顔色悪くなっちゃったよ。

しょうがないなぁぴくとさんは〜(青たぬき風)

ここは私の本領発揮だね