転生したらトカゲだったⅡ (ページ45)

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ジンオウガを解体してアイテムボックスにしまうと村に戻ろうと言うことになり、雪山の道を歩いている。

『うーん…やっぱり狼の肉という扱いになるのかしら、それとも竜の肉？』

ぴ｢心底どうでもいいと言えないからお前の料理の腕は素晴らしい。｣

私を貶してるのか褒めてるのかよく分からん言葉遣いに困惑しながらも、村の敷地内を示す木の柵が見えてきてようやく到着したのだと感じることが出来た。

私が村に到着したのを誰かが見れば、大声で｢英雄が帰ってきたぞぉぉぉ！｣と叫ぶ

それに反応して家から飛び出てくるからすごく怖いんだけど。

多分ギルドも無ければ用心棒もいない小さな村だからジンオウガといった巨体のモンスターを始末する手段がないんだろうな。

…あれ？エルさんのお友達オーちゃんは？

あの子って確か人狼…もしかして隠してるとか？

有り得る、大いに有り得る

L｢本当にありがとうございます

うちのオーちゃんって人狼なんですけど全く使い物にならないので｣

言っちゃったよ…人狼って堂々と言ってるし使い物にならないとか言っちゃったよ！

隣でオーちゃんも頷いてないでエルさんの言葉に怒っても良いんだよ？

これだけで気疲れした私はとりあえず休憩したいのでアベアテのお宅に再びお邪魔した。

At｢本当に強いわよね…あのジンオウガを討伐するなんて。｣

『デインの電撃吸収が無ければもっと苦戦していたと思います。まあデインがいなかったら遠距離攻撃で仕留めるだけですけどね。』

そのためのぴくとさんだ

毒とか麻痺の効果がある弾丸をあげたら喜んでたしね。

ぴ｢俺なんの役にも立てなかったんだけど…｣

あなたはアベルさんの護衛をちゃんとしてたからOKでしょう。

ホットミルクを一口飲んで心を落ち着かせる今日の天気は晴れ

雪が光を反射して眩しい代わりに空を見上げることが出来る良い天気だ。

この村を楽しんだら次の場所を目指そう

それまではゆっくりと流れる時間を静かに過ごしたいものだ。