転生したらトカゲだったⅡ (ページ36)

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白兎獣ウルクススはコツさえ掴めば簡単に狩猟が可能なモンスターだ。

だって耳が良いから爆音を耳元に流せばすぐに隙が作れる。

そこを自慢の刃で奴の体を切り裂いていく

目、足の腱、さらには肉質の柔らかいお尻や頭と言った弱点まで

ドスンッ…と派手な音を立てながら倒れる巨体に合掌をすると完全に息が絶えたのを確認してアイテムボックスにしまった。

『はい終わり

今日のご飯はウルクスス肉のシチューなんかありなのでは…!?』

これから食べる肉の使い道を考えていたら後ろから頭にチョップをくらった。

なんなんだと思い振り向けば呆れた顔でこちらを見てくるぴくとさんと何がなんだか分からないと言った様子の女の子。

『何するんですかぴくとさん！』

ぴ｢そうやって何かある事に料理の話をするのは良くない…おかげで俺達が話について行けない｣

それは失礼した

というかこの女の子はなんでウルクススに追いかけられていたんだ？

『そうね…まず初めに自己紹介からはじめましょうか。

初めまして、私の名前はリューコです。』

ぴくとさんの後ろに隠れる女の子と目線を合わせるように腰を下ろすとちらりとこちらを見て口を開いた。

At｢アテネ…です。

助けてくれてありがとう｣

ん〜可愛いっ！

なんか見覚えのある金髪＆緑のパーカーだけど可愛さでどうでも良くなった。

ぴ｢さっきアテネちゃんから教えてもらったんだけど、森で冬の山菜を採ってた時にウルクススと会っちゃったみたい。｣

ア｢本当はもう1人山菜を採ってた奴がいたんだけどはぐれちゃった…｣

にしては心配の表情と言うよりかは何か別の感情があるような気がする。

でもはぐれて今も安否不明なら探すべきだと思うな。

『よし、じゃあはぐれた仲間を探しに行きましょう。

アテネちゃん、もしよろしければ仲間の特徴を教えてください。』

アテネちゃんは少々渋りながらも仲間の特徴を教えてくれた。

黒髪だけど襟足が白髪で、アホ毛がある

服装は防寒コートを羽織っているが、その下に薄手のコートらしきものを重ね着しているからそれを目印にした方が良いそうだ。

At｢最後にひとつだけ…アイツのことだから幼女がいると嘘を着いたら駆けつけてくるかも。｣

なんか癖が強いなその仲間…でもすごくわかりやすい特徴として覚えておこう。

ぴくとさんとアテネちゃんには近くの村に向かってもらい、私は1人雪山に入っていった。