転生したらトカゲだったⅡ (ページ34)

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いやーそれにしてもぴくとさんって素がいいから何着ても似合うしある程度のメイクをしたら美のついた青年になるのね。

自分、メイクなんて今世ではじめてやったよ…前世では顔を小綺麗にする程度だったからあまり使えないスキル。

『マフラーを巻くと目元の綺麗さが際立ちますね。』

ぴ｢これじゃあ盗賊に間違われそうだな…｣

不織布マスク以外に顔を隠すアイテムが全然思い浮かばなくてバンダナとか忍者御用達のシノビマスクをやってみたんだけど…なんか違う。

ペストマスクやらなんやら探してみたけど…結局異世界感を隠すために黒い布製マスクとフード付きマントを引き続き着てもらう事にした。

あとはTheぴくとさんだと思われるワイシャツをどうにかしようとしたけど、せっかく襟ピンを貰ったのにワイシャツを着ないのは勿体ないと言われてしまって一瞬悶えた。

本当にイケメンだよな…プレゼントされたものを大事に使おうと考えるとか。

まあバレなきゃ問題ないしいっか…もうね？

『とりあえずこの街を出ますか…次に向かう地はもう決めてるので！』

ぴ｢地図からして…この北の街に行くのかな？｣

さすがぴくとさん、自分達が行ける範囲でそれでいて持っている食料とお金を計算したな。

次に向かうのは山や森に囲まれた自然豊かな街…というか村か。

そこならぴくとさんものんびり時間を過ごせるかなって思ったんだ。

運が良ければ時期的に雪景色が見られるらしい。

雪…つまり冬！

寒い季節の食材は身がギュッ…とつまった美味しい食材が多いんだ。

『北の街ではどんなご飯を作ろうかな〜』

ぴ｢結局そればっかり…｣

私たちの旅はこれから

至難続きの旅は刺激たっぷりだけどのんびりしたいよね。