転生したらトカゲだったⅡ (ページ26)

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食事を終えた私達はそろそろお暇すると言って椅子から立ち上がった。

『またぺいんとさんに会えたことだし私的には満足です。』

ぺ｢そっか…また会える日が来ることを祈るよ｣

そんな事言われてもな…あっそうだ

ちょっと離れてくれと言って自ら壁の隅によってスペース確保をすると、腰にぶら下げた自分の鱗入れから鱗を1枚取り出した。

『己の鱗は岩をも一刀両断する剣である。我の認めぬ者には鉛のような重さを与えよ…

はいこれプレゼント』

ぺ｢待って今の何？｣

素早いツッコミは高得点だな…なんてどうでもいいことはさておいて、ぺいんとさんどころか別の人も目を丸くしてなんだこれはと聞いてきた。

『何って…これは私のスキル竜体錬成と言って己の体の一部からあらゆるものを作り出すスキル。

私が望むものならある程度のものが作れるのです。』

フンッ…と鼻息を荒くして胸を張ればぺいんとさんは未だに信じられないといいながらも剣を握った。

『ちなみに臨機応変な私が作ったのでその場の環境に応じて武器の形が変わります。』

ぺ｢そんな武器あっていいの？｣

別にいいんじゃない？普段は私の宣言した通り岩を一刀両断するほどに強い剣だよ。

何？他のメンバーの分も欲しいの？

『他のメンバーの分も欲しいなら言えばいくらでも作りますよ〜』

流れるように私の思い描いた武器を作り出して残りのメンバーに渡せば複雑な顔をしていた。

新しい武器が手に入って嬉しい半面こんなに簡単に手に入って良いものだろうか…と言ってるよ

『それでモンスターの討伐クエストをじゃんじゃんこなしてください。』

ニコニコと笑ってぴくとさんの手をとると速やかにアジトのドアを開けて外に出た。

慌てて表通りまで走ったものだから途中の置物とか倒しそうになったよ

『フゥ…私なんかやっちゃったよね？』

ぴ｢やったね。簡単に高性能武器を作って渡したことを反省した方がいいと思うよ。｣

もしかしてぴくとさん怒ってたりする？

自分だけ武器を作って貰えなかったことに対して怒ってる？

ごめんごめんじゃあ君には半径5mの範囲内で殺気を感じ取ったら結界が展開されるお守りあげるから。

『そっか…ぴくとさんにだけ何も作ってあげてなかったから怒ってるんですね？』

ぴ｢違う…そうじゃない

というかまた敬語に戻ってるし！｣

いいでしょ敬語は