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旅を初めて3日
大分長い距離を歩き続けてそれなりの達成感が心の中に芽生えた時、突然の出会いがあった。
その前から血の匂いがするな〜とか呑気に思いながら血の匂いをたどって茂みをかき分けたら見つけたよ。
それは青々とした木々の並ぶ森の中で木にもたれかかって息も絶え絶えな人間がいた。
『ちょっと…あなた大丈夫ですか！？』
慌てて近づいて話しかけるも意識を失ってしまい顔色は悪くなる一方。
これはまずいな…そう思い腰にあるケースをノックした。
私の願いに応えて出てきたのは5人の人間…ではなくスライム達
『すぐにこの人の処置をするわよ！各自ホイミの指示に従って！』
私の言葉に強く頷いて私から人間を受け取ったホイミはすぐに状態を確認した。
右腕には傷があって出血量が半端ないんだ…だから顔色が悪いと見た。
他にも左足は骨折していて腫れている…こりゃあホイミも少し気合を入れているようにも見える。
ホ｢消毒と血止めの処置をしてからポーションを飲ませないと…！｣
まずは消毒してから止血剤を使ったホイミはすぐに包帯で患部を巻いて固定をした。
あとここからは絵面がやばいことになるぞ…
ホイミのツインテールはただの飾りではなく、毛先から体内で生成したポーションを放出することが出来るのだ。
ツインテールの片方を人間の口に突っ込むとポーションを流し入れた。
彼女いわく人間の母親のように母乳をあげる形でもポーションは与えられるらしい。
何それ…赤ちゃんプレイ？
とりあえずその形でポーションを与えるのはやめてくれと思った。
それと、この人間…見たことがあるんだよね。
このワイシャツに黒くて大きな蝶ネクタイ…そしてこの緑がかった黒髪
うんこれぴくとさんだ
まじかァ…こんなところで新たな実況者さんとのエンカウントは精神が持たない
出会う人みんな実況者とか気が狂ったのかと思うじゃん。
まあでも死にかけているところを救出できて良かったかな…うん
『よーし、今からご飯作るから役割分担していくぞ〜』
ここは主らしく頑張るとしますかね
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2021年10月9日 10時
