どうも、ポケモン博士です。3 (ページ8)

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107話ページ8

今日も今日とてぼっちで研究が日課になっている私である。

『よし…今日も健康面は問題なさそうね。

せっかくだから散歩でもしに行くかいチゴラス？』

毎日ポケモン達の体調をチェックしてその日何をするのかを提案するのも私にしかできない芸当と言えるだろう。

新参者のチゴラスはにっこり笑って散歩をしたいと体全体を使って言ってきた。

どうも甘えん坊であるが、よく私の手持ちに入れるポケモンと体を鍛えることもあって進化の予兆が現れている。

いつ進化してもおかしくは無いのだ

『よーし…じゃあ行こっか！』

いつも通りの服を着て研究所の留守を警備ポケモン達に任せて外に出ると陽の光が私たちを包み込んでくれた。

『こんなにもいい天気なのに…あなたはなかなか進化しないわね。』

〈進化？皆は強くなったらマスターを守れるって言ってるけど、僕がいなくてもサザンドラ兄ちゃんとかリザードン姉ちゃんが守ってくれるじゃん。〉

こいつってそういうところあるよな

自分の代わりがいるのならそいつに任せて自分は他の居場所を探す。

もしかして化石になる前はそんな生き方をして放浪してたとか？

有り得るな…こいつ妙なところで冷静だし、かと思えばのんびりとした性格だったりするからよく分からない。

ヤマブキシティの公園に向かう途中で他のポケモンを見つけたり街中で流れるニュースを確認したりするとチゴラスがじっと一定の方向を見つめていた。

『どうしたんだいチゴラス…ってあれはサトシくんとゴウくんじゃないか。』

見覚えのある人間だったから目に止まったのだろうな。

しかし2人は何処にでも現れるな…時々彼らは世界に複数ペアいるんじゃないかと思っちゃうくらい何処にでも出現するし遭遇するんだよ。

｢あっ、A博士！チゴラスもいる！｣

｢おいサトシ…まずは挨拶からだろ？

こんにちは博士｣

はいこんにちはと挨拶をして歩み寄るけど、一体何をしてるんだこの子達は

『今日はなんの調査？』

｢今日はポケモンの卵を探してるんです！｣

ポケモンの卵…って育て屋とかでよく見るあれ？

手がかりはあるのかと聞けば一切ないと答えるからすごいよこの子達

でもチゴラスにはいい刺激になると思うし、彼らについて行くのもありかも

『私も一緒に探すよ、丁度クチバシティに用があるからね。』

ついでだからあの用事も済ませてしまおう