どうも、ポケモン博士です。3 (ページ22)

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121話ページ22

キバナの相棒ことジュラルドン

ごうきんポケモンと呼ばれており、重そうな見た目の割に実はとても軽く素早い動きが出来るのだ。

『軽く丈夫な金属の体を持ってはいるが錆びやすいのが欠点…なのにこの子は錆のひとつもないわね。』

「当然だろ

自分のポケモンはどんな変化も見逃さないように世話してるからな」

さすがはトップジムリーダー

ジュラルドンの体に指紋がつかないように薄手の手袋でコンディションのチェックを行っているが、問題点が一切ないのだ。

これ、私が来る必要性あったか？

〈キバナの呼んだ人、優しいね〉

〈それは私のことを言ってるのかい？ならばとても光栄だよ〉

にっこりと笑ってサラリと返せば、目を丸くして驚かれた。

かと思えば万遍の笑みで両腕を上げて喜んだ

〈声がわかる人！俺達を理解してくれる人！〉

すると周りで待機してたはずのキバナのポケモン達が駆け寄ってきた。

うーん…これは先日も同じ事があったぞ

〈ジュラルドン！Aが僕達の言葉がわかるのはしー！だよ！〉

〈はわわ…どうしよう…！〉

あ"〜がわ"い"い"

あまりの可愛さに吐血不可避だよ

胸を抑えて幸せをかみ締めてるとポケモン達が心配して大丈夫かと聞いてきた。

『私、キバナさんが羨ましい。』

「おうおうどうしたいきなり？」

唯一ポケモンの言葉を理解出来る私の口から一言一句全く同じノリで伝えたら今度は飼い主が胸を抑えて膝を着いた。

わっかる〜自分のところの子が一番可愛いからそんな可愛いを過剰摂取したらそうなるよね〜

この場にリキオがいなくて本当によかった。

いい年した大人がこんな奇行に走ってるなんてことを知ったら絶対引くから。

じゃあリキオは何処にいるって？

図書館に行ってドラゴンポケモンについてひたすら本を読んでる。

彼は頭に知識を沢山溜め込んで実践に使うタイプだから自由に本を読ませることにした。

バトル漫画とかも読ませてポケモンバトルに繋げられないか試行錯誤を繰り返していた時は、オタクじゃん…フィジカルの強いオタクじゃんって思った。

『さてと…そろそろリキオを呼んで始めるとしましょうか。』

「おっいよいよか？」

そりゃあ体調チェックだけのために私を呼ぶのは頭が悪すぎるからね。

腰に提げたモンスターボールを手にしてニヤリと笑うと、キバナも返事をするように笑った。

『ポケモンバトルでコンディションチェックといきましょう！』

「望むところだ…！」