どうも、ポケモン博士です。3 (ページ19)

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118話ページ19

飛行機に乗り、電車に揺られてどれ程の時間が経っただろうか

『はぁ…また来てしまった。』

「ここがガラル地方のナックルシティ…！

師匠、僕ワクワクします！」

ちゃっかり隣に弟子のリキオがいるのも理由はある…というか私のわがままにより一緒に来てもらったのだ。

先日、キバナから依頼を受けてガラル行きが決定した私は電話が切れる最後の最後までゴネた。

だいたい人間不信な私がまだ慣れてるキバナの手伝いをするならいいさ

でも一人でガラルに来る勇気なんて1ミリもないんだぞ

そしてらキバナなんて言ったと思う？

「じゃあさっき言ってた弟子を連れてくれば？

どうせドラゴン使いに育てる為の弟子だろ？」

この時のキバナを私は語彙が続く限り褒めちぎった。

ということで、どうにかこうにかリキオのご家族には説得及びガラル旅行計画を細かく説明して連れてくることが出来たのだ。

『ホテルにチェックインしてから軽く腹ごしらえをしますか

ロトム、地図を開い…て…』

スマホロトムをポケットから出して地図を開いてもらおうとしたその時だった。

「誰かー！その暴走ゾウドウを止めてくれぇ!」

遠方から聞こえるこの騒ぎよう

明らかに不味いものだと誰もが容易に予想して騒ぎの元となるポケモンを見た。

ゾウドウ…100kgの重量級なポケモンで5トンの荷物を持っても平気な顔をするらしい

ドドドドドッ…と派手な足音を立てながらこちらに迫ってくる様子からして錯乱していると言った方が正しいか。

『あれは流石に止められない…リキオ！』

「うわぁっ!?」

ヒョイっと片手で少年を持って真正面から迫るゾウドウの群れを軽々ジャンプで回避すると

着地をしてゾウドウの後ろ姿を見るとリキオに荷物を守れと命じてゾウドウを追いかけた。

あれを放置するのは流石にヤバい…そう勘づいたからだ。