どうも、ポケモン博士です。3 (ページ18)

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117話ページ18

サトシのリオルの騒動から数日が経ったある日の事

それは唐突にやって来た

『…すみませんがもう一度言ってくれません？』

「だから、ポケモンワールドチャンピオンシップスのマスタートーナメントに向けて準備を手伝って欲しいんだ！

だからガラルに来て！お願い！」

語尾を可愛く言ったところで私に通用すると思うなよコイツめ…

目の前でふわふわと浮かぶスマホロトムの画面越しに見えるのは顔面600族ことキバナ

昔から何かと縁があるから交流はあったけど特別何かあった時以外は連絡してこないんだよね。

それが急に媚びたような声で私にお願いをしてくるとかなんなのよ

『あのね…私、博士！たった一人で研究所の管理をしてるんだから軽く一週間不在にするとか出来ないの！』

「あれ？でも去年助手を2人雇ったとか言ってなかったか？」

……それはなかったことに出来ない？

とにかく、私はしばらくカントーを出るつもりはさらさらない

『弟子も出来てしばらくは指導しようって時に電話しないで欲しかった…！』

「お前…弟子とかとるタイプなんだな」

なんか失礼だな

もし目の前にこいつがいたらコブラツイストならぬアーボックツイストするぞ

『とにかく！私はガラルに行きませんからね！

どうせ私に準備を頼むのも私がポケモンの言葉を理解出来るドラゴン使いで、昔っから貴方と交流があったからすごく都合がいいとか思ってるんでしょう!?』

「全くもってその通りだけど俺が不利になるような言い方やめてもらってもいいか？」

つい声を荒らげてしまった…落ち着け

キバナの子犬のような困り顔に顔を顰めながら視線を逸らすと、彼は困ったな〜と呟いた。

「実はお前がこっちに来る前提で準備してたからよ〜

そっちにチケットを送っちまったんだよ」

ピンポーン

「郵便デース！」

彼の言葉と同時にインターホンが鳴り、少し席を外すと言ってスマホをそのままにした。

玄関のドアを開けて郵便配達員のお兄さんから受け取ったのは一通の手紙

文字からして明らかガラルから来たものとすぐに理解した。

ドアを閉じると同時にカギをかけてダッシュでスマホロトムの前に戻ると、自分でも自覚するとんでもない形相でカメラ越しにキバナを睨みつけた。

『ふざけんじゃねぇですよ！ここまで外堀埋めるとか神経イカレてるんじゃないの！？』

「ということでお前、ガラル行き決定な★」

こんの…トカゲ野郎がぁッ!!