どうも、ポケモン博士です。3 (ページ14)

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113話ページ14

飛び回ってサザンドラ達も疲れ始めた頃、何処からか爆発音が聞こえた。

『ふむ…声からしてイワークだね、彼処に行ってみよう。

サザンドラ！』

私の指示を聞いて即座に方向転換をして岩肌の目立つ山を目指した。

急げ、じゃないとリオルが危険な目にあう

でも大丈夫だという気持ちでいないと冷静を保てない、それが人間なのだから。

『いた…！サトシくんッ！』

上空から発見した人影に声をかけて地上から5m程離れた場所から飛び降りると、ニパッと笑って私に歩み寄るサトシがいた。

腕に抱きかかえているのは卵から孵化したばかりのリオルでとても可愛らしい

「A博士！」

『リオルを見つけられたみたいでよかったわ…

初めまして、リオル』

膝を軽く曲げて前かがみになると目線を合わせてリオルに挨拶をした。

それにしても興味深い、このポケモンは波動を使って求める主を探していたんだよね。

そして見つけたのがサトシと

ちらりとサトシの顔を見て再度リオルを見る、なるほどねと呟きいい関係を築けそうだと確信した。

『お疲れ様、まずはリオルをポケモンセンターに連れて行きましょう。』

「そうだ…！こいつ怪我してたんだ！」

なら尚更じゃないか

指笛を吹けば空で待機していたサザンドラとリザードンが降下して来て私に頭を下げた。

『流石にもう疲れてるわよね…よし

出てきて、ボーマンダ！』

腰に提げたボールをひとつ取り出して空高く投げると、勢いよく出てきたかと思えば真っ赤な翼を広げて飛び回り出したボーマンダ

コレコレ私の元に来なさいよ…というか体力のムダだから空を飛ぶな

『聞いてボーマンダ

サトシの腕の中には傷だらけのリオルがいて今すぐにポケモンセンターに連れて行かないとダメなの。

でもサザンドラもリザードンも疲れて飛べる状況じゃないわ…あなたならやるべき事がわかるわね？』

私の元に降りてきて真っ直ぐ目を見るボーマンダに対して私も返すように目を合わせる。

そしてちらりとサトシを見つめるとわかったと一鳴きしてサトシの襟をくわえて自分の背に放り投げた。

もうちょい慎重にしてくれ頼むから…

『ポケモンセンターの案内はスマホロトムとリキオがやってくれるわ！

後は頼んだわよ！』

「ええっ!?ちょっ…師匠ォォォォォ!!?」

いきなり指名を受けて更にボーマンダが無理やり背に乗せたおかげでリキオの声が森や山全体に響き渡った。

まあ後は大丈夫でしょ