【DQB2】笑わないビルダー5 (ページ39)

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島に帰ってきてまずは荷物整理を始めた。

まずは蕎麦の実と稲の栽培方法をしっかりと紙にまとめて、後日チャコ達に渡すと喜んでくれた。

チ｢新たな作物…興味あります！｣

自前のクワで新たに大地を耕して作られた田んぼや蕎麦の実畑はかなり広い範囲に感じられて、私が探索で頑張りすぎたのだと実感した。

そういえばあの時は時間やら己の限界を無視してひたすら走り回っては採取を繰り返したからな…。

『あっ…後はリズとペロを呼んで』

料理も試したいんだよね

だからルルには内緒でリズとペロを呼んで即席のお料理教室を開いた。

あの名も知らぬさまよう旅人が残したレシピのおかげで美味く作れそうだ。

色々と気になったけど…まずは米を炊こう

ゲームだと稲と鮭を一緒にフライパンの中に入れたら勝手に鮭おにぎりが出来るけど、リアルでそんなことあったらやばいから。

まずはお手製のお釜をかまどにセットして、その間に米をとぐ

昔は米をとぐために竹で編んだざるに米を入れて水気をきってから釜に入れてたんだと。

『えっと…確か米を炊くコツとしてあるのが“ はじめちょろちょろ中ぱっぱ、じゅうじゅう吹いたら火をひいて、ひと握りのワラ燃やし、赤子泣いてもふた取るな”』

｢｢なんて？｣｣

呪文のように言ってるから2人は首を傾げていたけど、訳したらすぐに納得した。

｢はじめチョロチョロ｣は初めは火の加減は弱くしろという意味である

次に｢中ぱっぱ｣は中盤で火の粉が出るくらいに強火にして一気に沸騰させる。

｢じゅうじゅう吹いたら火を引いて｣…ここが沸騰させて吹きこぼれてきたら、吹きこぼれない程度に火を弱める。

｢ひと握りのワラを燃やし｣は釜内の余分な水分を一気に飛ばすためにワラで追い炊きをする。

だからチャコ達には稲を精米したらワラを干して乾燥させてくれと言ってるのだ。

そして最後に｢赤子泣いても蓋取るな｣…ここは有名な部分だろうね。意味は火を止めて蒸らしているからその間は絶対に蓋をとってはならない。

これが釜で米を炊く方法だ。

前世で一度だけ釜で炊いたご飯を食べたことあるんだけどまあ美味い。

今までこんなに美味い米を食べたことないと涙を流す程に美味かった。

さてと…米を炊いたら後はおかずの準備である。