【DQB2】笑わないビルダー5

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重厚感のある城門に守られるそれはムーンブルク島で建て直したものなんかよりも立派で誰もが息を飲んだ。

多くの背の高い窓を取り付け、雪の世界に映えるように青い屋根を選んだけど正解だったみたい

左右非対称に作ることで城らしさが出ていて個人的お気に入りポイントはやはり王の間だろう

城のどの部屋よりも天井を高くして上部にステンドグラスを設置して神々しさが演出出来るだろう


『うん…本気出しちゃった』

ル｢これこそからっぽ島に必要な城よ！｣


アネッサ達は城の全てに対して驚き腰を抜かしていた。

そりゃあ真っ白な雪の大地に力強く生える杉の木の森を抜けた先にこんなに立派な城が建っていたら誰だってビビるに決まってる

それ程に完成度が高いのだ。誰か褒めろ


ア｢これを…私達が作ったのか！｣


アネッサの言葉に私は頷いた

この城はアネッサ達が土台部分を作ってくれてそれを元に私が設計図を書いた。そしてここまで作ったのは私達の力だ。

これぞビルダー城と言えるだろう

ルルはここを自分の城にすると言ってたが半分は冗談らしい


ル｢皆でこの城に住みましょう！Aも、もちろんシドーも！

だから早く仲直りしなさいよ！｣


うーん…私は彼に対して怒ってはいないんだけどな

どちらかと言うと彼に謝りたいことが沢山あるけどなかなか上手くいかないだけなんだよね。

それではこれで開拓レシピクリア…きっと青の石版に何かしらの変化が起きているだろう


早速アネッサ達と石版のある場所に向かえばまた驚かれた。


遺跡のような建物内に入った先にある青の石版に触れると、強い力を感じてさらに成長した気がする。

ついにだ…ついに三つの石版に物作りの力が宿った。

これでこの島は物作りの力で満ちたと言えるだろう

古のビルダーの意志は私が受け継いでそして夢を形に出来たのだ。

これほど嬉しいものは無い

しろじいは嬉しそうな顔をしながらよくやったと私に言って来た。


白｢そうじゃ…A、後でお主一人で山頂の遺跡に来てくれ

話したいことがあるのじゃ｣


とうとう話が進むのか…不安になってきたな

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