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メラメラと燃え盛る炎を前に人々は希望に満ち溢れた目をしていた

そして今、私の手に持つ証を掲げて力が解放されるのだ。

力強く燃えてこのムーンブルク城を暖めてくれた篝火はさらにその力を増して火柱となった

あまりにも非現実的な出来事に驚いているけど、これで戦いが終わるのを身を潜めて待っている民も戻ってくるだろう。


『終わった…とうとう終わったんだ!』


はち切れんばかりの笑顔を浮かべてみんなに言えば、それに応えるように歓声が上がる


王「さぁ!我ら人間達の勝利を祝って宴を開こう!

この日のために準備をしてきたのだからな!」


それから場内では勝利を祝ったどんちゃん騒ぎ

歌う者や踊る者、演説をする者もいたしそれら全てを記録する者もいた。

楽しくてこの時間が続くのを皆願っていた

そして夜…花火大会の準備が出来たと王様から言われて城門の上に呼び出された。


王「Aよ、この花火はわしからのささやかな褒美である!

…ま、この打上砲台を作ったのはそなただがな!」


玉を装填した砲台を指さして笑いながらそう言った王様を見て私は思い出した

そういえばホッホのおじいちゃんに頼まれて花火の打上砲台を作らされたな〜…なんて


王「…おっと、そういえばシドーが出城の上で寂しそうにしておったぞ

あれはかまってちゃんの拗ねた背中に違いない!そなたが行って声をかけてやれ!」


私はふと魔道具の無くなったなんの意味も成さない出城を見れば、確かにシドーが一人でぼーっと景色を見つめてた。

うーむ…話し掛けづらい

大体シドーを怒らせたのって私なんだよね…彼自身に何も悪いことは無い

結局シドーはからっぽ島に帰ることなく最後までこの島に残ってしまった…それだったらあんな置き手紙を書くんじゃなかった。


『……シドー』


シ「…!

いつからそこにいたんだ」


明らかに私に対して怒ってますと言ったような態度をとるシドーを見て私は心が押しつぶされそうになった

でもそれでも私は言うことにした


『あのさシドー…あの時はごm…』

シ「ミナデイン砲…大した威力だったな

俺の力はもうなくても良さそうだ」


私の言葉に自身の言葉を被せてきたシドーの顔はとても冷めていた

私は負けじと強引に謝ろうとしてもシドーはそれを許そうとはしなかった。


シ「…お前が物を作って俺が魔物を倒す役割分担ももう終わりだ

俺たちの関係も島に戻るまでだ」


私は…絶望してしまった。

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かね(プロフ) - 更新楽しみです!!!!!!((o(´∀`)o))ワクワク (2021年5月5日 6時) (レス) id: 701aebc5e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年4月28日 13時

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