【DQB2】笑わないビルダー5

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ミナデイン砲の威力は凄まじく、そして勇者の旗の力もあってか人間側が有利なまま戦いは終わった。

私は今にも消えそうな悪霊の神アトラスに近づけば、やつはこちらを恨めしそうに睨んできた


『そんなに睨まないでよ〜まるで私が悪者みたいじゃん』

？｢くっ…こんな巫山戯た小娘にやられるなんて

ビルダーは悪…ハーゴン様の言う通りだ｣


アトラスは悔しそうに呟いて私を悪だと罵ると少しずつ弱っていった

今にも消えてしまいそうな命の灯火を前に私は言った


『戦いだけが全てじゃない…もう少し他の考えがあるならあなたは救われていたかもね』


アトラスは大きな一つ目を見開いて驚いていた

今まで自分は間違っていなかったと勘違いをしているようで私は呆れた

モンゾーラやオッカムルでもそうだったけど、理由のない悪というのはどうしようも無いものなんだと嫌でも理解してしまう

だから私は願ったのだ


間違ってしまった彼らが生まれ変わったら善良な者になるように…


彼の亡骸すらもなくなってしまったその場に残るのはひとつの証

形状やデザインからして間違いなく王様が言っていた始まりの紋章だろう

ようやくこれで実感出来る

この島に来てから戦ってばかりだったけどそれも今日でおしまい


ア｢おぉ…やったのか…！

ついに我々があのアトラスを…！｣


アネッサは戦いにより興奮した感情を落ち着かせて勝利を実感し始めていた。

頬を紅潮させて口角をあげると体全身を使って勝利を噛み締めていたのはアネッサだけではなく、他の皆もそうだった。

だけどさ…アネッサ


『興奮しすぎ…』


ふと周りを見れば、城は戦いによりボロボロになってしまった。

皆で宴とかをする前に城を再建するのが良いかもな

ここは私が設計図からやり直すとするか


『王様…これから城を再建するので荷物などの避難をお急ぎください』

王｢まさかこれら全てを取り壊す気であるか!?

皆の者！ここからはAの指示に従ってくれ！｣


やるとしますかね今だけは物作りに集中したい

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