〈忍たま乱太郎〉転生した私は僕として生きたいその三 (ページ29)

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その125 ページ29

大砲の音、武器と武器をぶつけ合う音

辺りは地獄

火薬の匂いと血の匂いが鼻をかすめて一瞬顔を顰めた。

ここは名もわからぬ合戦場

私はこの隣にいる仲間と一緒に敵味方関係なしにあることをしていた。

『ほら薬だ

今、伊作が手当してる人に使ってやれ』

伊｢ありがとうA…！｣

私達は今、合戦によりダメージを受けた武士達の手当をしている。

ちなみに私も伊作くんも夏休みの宿題は終わらせている

そりゃあ六年生なのに四年生用の宿題をやったんだ…出来て当然だろ

？｢その包帯、少しもらえないか｣

誰かの声が後ろから聞こえて2人で同時に振り向いた。

あっ……私この人知ってるわ

伊｢こちらへ

さあ、傷の具合を見ましょう｣

私は視線を戻して再び包帯を巻く手を動かした

『手当完了…

さあ、こちらに横になって』

この地獄…いつまで続くのだろうか？

ふと互いの兵士達がぶつかり合う地獄絵図を見て思ってしまった。

気づけば夏休みが終わり、私は教室に戻っていた。

『えっ…

じゃあ文次郎は一年生用の宿題をやったの!?』

まさかの六年生が一年生用の宿題をやっていたとはな…

しかしなんとかその宿題を終わらせて提出したらしい

仙｢そういえば…Aの宿題の内容はなんだったのだ？｣

仙蔵くんに言われた瞬間私は肩をビクッと鳴らした

それもそのはず…実は私、宿題をやったはいいけど失格になったのだ。

『私がやったのは四年生用の宿題でオーマガドキ軍の旗を奪うって内容だった

だけど、その時一緒にいた伊作が旗を全て割いて包帯にしてしまったのだ…！』

ちくしょう…伊作め許さん!!

そんな怒りのオーラがわかったのかそれ以上2人はなにも言ってこなかった。

代わりにどんまいと言ってきた…これがぴえんってやつか

先｢五月雨Aはいるか？

学園長先生がお呼びだ｣

あー呼び出しをくらってしまったよ