検索窓
今日:11 hit、昨日:7 hit、合計:15,056 hit

百七十二話 ページ24

『乱太郎…話を盗み聞きしていたのか。』


忍者としては正解だが、もしこれが私の秘密を知らない生徒ならまずいことになってた。

ズンズンと私の方に歩み寄ってきたかと思えば私の目をまっすぐ見て言ってくるのだ。


乱「私が先生の為にりんごを持ってきます!

私…今まで先生に助けられてきました。でも何も恩返し出来てない日々が続いて心がムズムズして…。

だから!私がりんごを持ってきますから待っててください!」


伊作も数馬も動揺していた

りんごを取りに行ってもらうと言っても食堂まで行ってもらうなんて簡単なものでは無い。

もしかしたら山に自生しているりんごの木があればそこにある可能性だってある。

でも、10歳の少年を1人で行かせる訳にもいかないのだ。


『…伊作、学園長先生に報告をしに行ってくれないか?

乱太郎は外出届でも貰ってこい』

伊「先生…っ!」


伊作が言いたいことはわかっているさ

でも、この状況で私が満月の夜まで待っている間にアイツが来たら?

学園をめちゃくちゃにしてまで私を探してダフネを奪いに来るかもしれない。

それを阻止するために多くの生徒が、教師が犠牲になる可能性だってある。

ならばここはリスクを冒してまでりんごを見つけ出して力を解放した方がいい。


『乱太郎、今の私は動けない

だからこそこれを持っていてくれ、護身用だ』

乱「これ…手裏剣?」


一年は組のお約束として必ず味方に当たるという不思議な力が発動するかもしれない。

だからこそそれは打たずにに懐にしまい、りんごを持ってきまたここまで帰ってきてりんごと一緒に手裏剣も返しておくれ。


『いいか?手裏剣を打つために持たせたのではない?

このような可能性を出来るだけ避けてここまで帰って来るんだ。』


手裏剣を小さな巾着にしまうと乱太郎の手に握らせた。


乱「先生…私、行ってきます!」


頼んだぞ…“皆”

百七十三話→←百七十一話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
76人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

またたびはまた(プロフ) - Nekoさん» コメントありがとうございます。これ実は自分で彼の部分を名前変更で変えることが出来て自分で好きな結果に出来るようになっています。変なオチでごめんなさい! (2022年12月11日 8時) (レス) id: 0846684c6a (このIDを非表示/違反報告)
Neko(プロフ) - オチは誰ですか? (2022年12月10日 23時) (レス) @page47 id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - すごく面白くて、すごく切なくて、本当に心を動かされる作品です。続きが早く読みたくて読みたくて😖更新、楽しみにしています! (2021年12月31日 15時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん(プロフ) - あ(察し)ヤバイやっちゃ。これこの後どうするんでしょう?待って続きがめちゃくちゃ気になります!!どうやって来たよ(糞)ドクター兼(元)勇者様よぉ(#^ω^) …これで間違ってたら恥ずかしさのあまり燃えつきますね。 (2021年12月2日 10時) (レス) @page16 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん(プロフ) - お"があ"ざん"…。ええ話や。( ;∀;) …続き (2021年11月30日 10時) (レス) @page15 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年10月24日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。