森でカフェをやってる私は神です

お客さんが5人 ページ7

なかなか泣き止まない乱太郎くんのために今からおやつを作ってあげることにした。

それにここは一応茶屋だしね


｢(そういえば室町時代にある茶菓子ってなにかあったかしら…？)｣


アニメで見た時は普通に団子とかあったし…

まず食堂での食事シーンでは普通にカレーとかラーメンとか作中に出てたな

あまり深く考えない方がいいか









｢乱太郎くんがなかなか泣き止まないのでカステラを作ってみました｣

｢えっ…カステラ？

あの南蛮貿易で手に入る!?｣


よかったカステラは知ってたみたいだ

それに南蛮貿易で手に入ることを知ってるあたり、さすがは貿易商の友人がいるだけはあるな。


｢せっかくこのお茶屋さんに来てくれたんだ

お茶の1杯くらいは飲んでいってよ！｣


乱太郎くんのいた席にカステラとお茶を置けばまた目を輝かせて嬉しそうにカステラを食べだした。

やはり忍者のたまごといってもまだまだ子供

泣いてるより笑ってる方が何百倍もいい


｢またなにかあったらここにおいで…

こうやってお茶をだしていつでも話を聞いてあげるからさ…｣

｢お姉さん…！

あの…私、猪名寺乱太郎といいます！

お姉さんの名前を聞いてもいいですか？｣


突然の自己紹介と名前を聞いてきたことに少し驚いたが私はにっこりと笑ってこう返した


｢私の名前は篠原A…

この森で茶屋をやってる変わり者さ｣


乱太郎くん




またのお越しをお待ちしております



さて、乱太郎くんを森の出口まで送った私は店に入る前にまた泉のほとりにある岩に座ってどこからかハープを取り出した。


｢旅人迷い込む

御伽の深い霧……｣


ポロンと鳴らすハープと私の歌声だけが響くこの空間に人はいない

いるのは森に住まう動物と


少女の姿をした神だけだ

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