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なんだこれ?

こんなからっぽな水晶球見たことがない


「妖怪の力を感じない…?もっもしかしてその水晶球にいた妖怪はもうAさんの中に…!?」


そんな恐ろしい話があってたまるか

どちらかと言うとこれはただの水晶球

私以外の人物に妖怪の力があるようにみせるためのフェイクだ。


「こんなどこにでもある水晶球を私の中に入れるなんて…

一体あいつは何を考えているんだ?」









〈知りたいか?〉


突然聞こえてきた声に驚き顔を上げればそこに居たのは私に偽物の水晶球を入れてきた張本人だった。


「悪魔…これはどういうつもりだ?」


ただのガラス玉を片手に雑に扱えばやつはケラケラと笑いながらそれを受け取った。


〈あの女を騙すために決まってんだろ

お前に水晶球をはめ込めば妖怪を返すようなもんだからな

まあそれよりもお前はあの女の妖術に当てられフラフラな状態になってそれどころじゃなかったみたいだが…〉


受け取った水晶球を懐にしまうとやつは私の頭を撫でて来た


その瞬間


「…!

お前また……っ!?」


右目に映し出された情報量の多さに頭が痛くなってきた。

これはなんだ?

忍たまや教師、他にも外部の人間の情報も頭に入ってくる

全ての情報が頭に入ると身体が重くなり肩で息をする程疲れが襲ってきた。

息苦しさを感じてマスクを外せば肺いっぱいに空気を取り込みゆっくりとそれを吐き出した。


「…お前はなにをしたい?

お前はあの時から怒ってた…

本当の目的を教えなさい!」


どうしてそんなことを口走っているのだろう

記憶にないはずなのに

口だけが勝手に動いて前に手が伸びてる


その手を彼の頭に乗せると優しく撫でてまるで相手が気持ちいと感じる所を知ってるかのような手つきだった。

どうして私は敵でもある悪魔にそんなことをしているのだろう

撫でられてる本人は驚きながら私の手を叩き落とすことなく大人しく撫でられてる。



〈…………マスター(ボソッ)〉

「…………えっ?」




訳の分からないまま手を止めると今度こそ悪魔はそれを叩き落としてその場から姿を消してしまった。


マスター?私が?



あいつは私にとっての敵なはず

なのにどうしてあいつは私をあんなに優しい目で見てきたのだろう


訳の分からないまま沈黙が続き完全に空気になった伊作くんに謝罪をして私はもう少し眠ることにした。



右目……まだ疼いてる

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夏の雪うさぎ - とっても面白いです!! 続編、楽しみにしてます! (2020年7月13日 3時) (レス) id: 70e268b279 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - またたびはまたさん» はーい!待ってます!がんばって下さいね!はまたさん! (2020年7月12日 16時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - printemps(プランタン)さん» 現在制作中で公開できないので下書き中となっているので本編は読めなくなっていますもうしばらくお待ちください! (2020年7月12日 16時) (レス) id: eb0b1c1007 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 下書き?? (2020年7月12日 15時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - うお続編!忍たまだあ!!おめでとうございます^^ (2020年6月24日 18時) (レス) id: 732326779f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:またたびはまた | 作成日時:2020年6月23日 22時

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