森でカフェをやってる私は神です (ページ42)

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突然のドアップ天女に驚いてしまった

しかも私の頬と鎖骨を撫でるんじゃない気持ち悪い

いくら今の私の身体が男だからってそれは無いだろ

ここは更に動揺してる演技を見せつけるのもありかもしれない

｢なっ……!?

天女様！｣

これはやりすぎただろうか？

だけどこのくらいオーバーな方が丁度いい時があるからこのままいくか

そしたら天女はその演技に対して薄ら笑いを浮かべてこう言ってきた。

｢ふふっ…あなたも動揺するのね……

いきなり編入生としてきたあなたを疑っていたけどその必要は無いみたい

悪魔にお願いしてあなたも私の虜になりなさい｣

“悪魔にお願いして”だと？

不思議に思い首を傾げると天女は私を無視して話を進めていた。

｢悪魔、Aくんにも妖怪の力を与えなさい｣

嘘だろこいつ…！

嫌な予感がして天女にこれからなにをするのか不安を含ませた声で聞けば彼女は笑っていた。

｢大丈夫よ♡

痛くもないし苦しくもない

ただ強い力を与えるだけだから♡｣

その語尾に｢♡｣をつけるのやめろ！

というか私一応神なんだけど

その私を妖怪の器にするなんて頭おかしいんじゃないか!?

〈ククク…こいつに妖怪の力をやるのは構わねぇがあまり進めないぜ？

こいつと波長が合う妖怪がいねぇんだよ…〉

なんだ？あの悪魔はなにを考えてるんだ？

だいたい妖怪は私が所持する力だ

波長が合わないなんて馬鹿な話あるわけが無い

｢はぁ…なら適当に強い妖怪の力でも入れておきなさい

妖怪が壊れたところで私は困らないから｣

………は？

何を言ってるんだこのアマは

妖怪をなんだと思ってるんだ？

妖怪はお前の都合のいい道具でもない

ましてやお前のものでもない

妖怪は…一人一人人格を持っていて個性を持ってる奴らだ

人間と変わりない彼らを道具扱いするというのか？

怒りでどうにかなってしまいそうだ…

それを察したのは天女ではなく悪魔の方だった

さすがに力を持たずに妖怪の力を利用する悪魔でも神の本気に勝つなんて不可能と考えてるらしい

私の怒りを抑えようと慌てて妖怪の本体でもある水晶球を選んでいると何かを見つけて何も言わずに私の心臓部にそれを埋め込んできた。

｢がぁ……!?

なにを…！｣

体に埋め込まれた異物に違和感を感じながらそう言えば天女は笑っていた

｢ふふっ…これでAくんは私のモノ…｣

私が見た彼女は

後ろにいる悪魔よりもずっともっと

おぞましいものだった