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「………よし、そろそろ落ち着いた?」


両手を使い2人の頭を優しく何度も撫でる私はそう言った。

右手はうどんのような髪の毛が特徴的な五年生の尾浜勘右衛門くん

左手は小さな身体の黒髪の少女で妖怪座敷わらしの幸


〈あるじさま!この幸、元気になりました!〉


もうすっかり元気になったこの見た目幼女は笑顔でそう言うと部屋の隅に移動して座り込んだ。

あれは座敷わらしの幸だからこそする行動だ

それはいいとして………だ


「さて…尾浜勘右衛門くんよ

正気に戻ってくれるとありがたいんだけど…」

「俺は…今までなにを……?」


良かった

自分が今まで何をしたのか覚えていてそしてそれがまずいことだと気づいたみたいだ。

せっかくだから彼のやらかしたこととか色々教えてもらおう

そして私のやりたいことに協力してもらおう









(勘右衛門side)

俺は今までおかしくなったのか

頭にかかったモヤモヤが晴れた瞬間俺がしてきたことは異常だということを理解した。

今目の前にいる六年生の先輩にも意味のわからな怒りの矛先を向けてしまったみたいだ。

謝っても許されることではない…早く謝らないと


「あの…!今まですみませんでした

俺、今まで自分がしてきた異常な行動が理解できなくって…」


すると先輩はすんなりと俺の過ちを許してくれて「仕方の無いことだ」と片付けた。


「お前は妖怪の器にされた挙句、天女と名乗る愚か者の妖術にかかって操られていたようなものだからな…

謝るべき相手は私ではないだろう?」


そう言って頭を撫でる先輩の手は、声はとても優しかった。

俺の涙腺を崩壊させるには十分すぎるくらい

そんな今の俺だったからこれまでの経緯を言うことが出来たのかもしれない


空から天女が落ちてきたあの日から全てが変わってしまったこと

そこにいる妖怪の器にされてから天女に逆らうことが出来なくなって次第に身も心も天女に従うようになってしまったことも

とても悔しかった…

全てを話せば先輩はまた優しく頭を撫でて「よく頑張った」と言ってくれた。

俺は…この先輩に恩返しがしたい


「先輩…目を覚ましてくれてありがとうございます!

そしてお願いです!俺の友人を、先輩を救ってください!!」


今の俺にできることはこれくらいしかなかった

頭を床に擦り付けて人の情けに縋り付くことしか出来ない…


そんな時、先輩はため息をついてこう言った。

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夏の雪うさぎ - とっても面白いです!! 続編、楽しみにしてます! (2020年7月13日 3時) (レス) id: 70e268b279 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - またたびはまたさん» はーい!待ってます!がんばって下さいね!はまたさん! (2020年7月12日 16時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - printemps(プランタン)さん» 現在制作中で公開できないので下書き中となっているので本編は読めなくなっていますもうしばらくお待ちください! (2020年7月12日 16時) (レス) id: eb0b1c1007 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 下書き?? (2020年7月12日 15時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - うお続編!忍たまだあ!!おめでとうございます^^ (2020年6月24日 18時) (レス) id: 732326779f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:またたびはまた | 作成日時:2020年6月23日 22時

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