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はぁ……最悪だ

ため息をつきながら目の前に出された料理を食べていると隣にいた茶髪の彼が心配そうに私を見てきた。


「だっ…大丈夫ですか!?やっぱり初めての実習が辛かったのかな…?

それとも…」

「落ち着いて伊作くん…そうじゃないから」


流石は保健委員会委員長だ

私がため息をついただけなのに心配そうにしてくるのだから

そんな様子を見ていた伊作くんの隣にいる真面目くんは笑っていた


「伊作は心配しすぎだ

Aさんはきっと実習内容とは別に他のことをしてたんだろ…」


おぉ…すごいなあたりだよ留三郎くん

私は手に持つ茶碗と箸を1度置いて小さく拍手をすると「正解」と言ってまた食事の手を動かした。


「すごいな留三郎くん…

実は昼頃には実習内容を終わらせてたんだ

そこでついでだから他にも色んな情報を集めていたらタソガレドキ忍者に遭遇して……」


その瞬間2人以外から視線を感じた

何故だろう…憎悪の視線やら尊敬の視線やら色々混ざってる


私は話してはいけないことを話してしまったのでは?と思い急いで完食させるとそれをおばちゃんに渡した。


「ご馳走様です…とても美味でした」

「あら、どうも!」


にっこりと笑う食堂のおばちゃんに笑顔で返すといつものように口元を隠して食堂を出た。

留三郎くんと伊作くんには悪いけど少し居心地の悪さを感じたからすまんな









食堂を出て自分の部屋をめざして廊下を歩いているとまた視線を感じた。

またかと思いその辺の空気にすぐ染み込んでしまうような小さなため息をつくと懐からあるものを取り出した。


「これ……今朝君が投げた手裏剣だろ?」


本当に今朝から似たような視線を何度も感じたのだ。

動揺してる…まだ揺らした方がいいか?


「まったく…私はただ天女様と話していただけなのにお前はそうやって恨むなんて…

あのお方も罪な方だ…お前が私を憎むように私もお前が憎い……!」


手に握る手裏剣を更に強く握りこちらを見てくる者に向かって投げるとそれは近くの柱に当たった。


「……さてと、私の部屋に来てもらうよ五年生くん」


手裏剣を避けようとしてバランスを崩し尻もちをついた彼に手を差し伸べると私はニヤリと笑った。

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夏の雪うさぎ - とっても面白いです!! 続編、楽しみにしてます! (2020年7月13日 3時) (レス) id: 70e268b279 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - またたびはまたさん» はーい!待ってます!がんばって下さいね!はまたさん! (2020年7月12日 16時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - printemps(プランタン)さん» 現在制作中で公開できないので下書き中となっているので本編は読めなくなっていますもうしばらくお待ちください! (2020年7月12日 16時) (レス) id: eb0b1c1007 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 下書き?? (2020年7月12日 15時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - うお続編!忍たまだあ!!おめでとうございます^^ (2020年6月24日 18時) (レス) id: 732326779f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:またたびはまた | 作成日時:2020年6月23日 22時

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