お客さんが32人 ページ34
まさか実習中にタソガレドキ忍者と遭遇するなんて予想してなかった。
いや…落ち着け私
今の私は変装という名のいつもの姿になってる
それに名前を聞かれていたけどしらばっくれてしまえばバレることはまず……
「先日、善法寺伊作という者が君のことを話していたんだ
君の力を貸してはくれないか?」
こりゃまた急展開だなおい…
それに正体がバレてるならここは潔くいつもの私で対応してもいいのかもしれない
「……悪いが今は実習中なんだ
今日の授業が終わればお前に逢いに行く」
決して力を貸さない訳では無い
ただ今はタイミングが悪いから勘弁してってことだ。
「じゃあ私はこれから学園に帰って合格を貰わないといけないので今は失礼しま……」
また会いましょうという意味も込めて別れの挨拶をしようとしたその時だった
「組頭ぁ…やっと見つけましたよ!」
緊張感もなければ何も無い緩い声が私の言葉を遮ってきやがった…。
なんだと思って声のした方を見たらあらびっくり
「おぉ尊奈門…!
私がこんなことになってから苦労をかけるな…」
まさかの諸泉尊奈門だった
確か土井先生にチョークと出席簿でボコボコにされるという屈辱的な負け方をしてから呼ばれるようになったあだ名が…
「チョー君…簿っちゃん……ふふっ…」
「おい貴様何故それを知ってる!?」
可愛らしいあだ名に笑いが込み上げてきてクスクスと笑っていると怒られてしまった。
とりあえず深呼吸して心を落ち着かせるとあることを思い出した。
「そういえば…どうして組頭さんは木から降りてこないのですか?」
先程から木の上に座って話しかけているのだろう
姿は見えるのに少し違和感を感じる
「そうだった…尊奈門、重りは持ってきたか?」
「持ってきましたよ…まったく、今の組頭は重りが必要な体になってしまったんですから気をつけてくださいよ!」
ため息をついたチョー君…ではなく諸泉尊奈門はスルスルと木に登って懐から出した重りという名の足枷を渡していた
……ん?足枷!?
私が内心驚いている中、それを嫌がることなく受け取った雑渡昆奈門は足に枷をつけてようやく木から降りてきた。
どういうことだ…?
いや、もうわかりきってるのではないか私
「御二方…いや、皆さん今から私に着いてきてください!!」
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夏の雪うさぎ - とっても面白いです!! 続編、楽しみにしてます! (2020年7月13日 3時) (レス) id: 70e268b279 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - またたびはまたさん» はーい!待ってます!がんばって下さいね!はまたさん! (2020年7月12日 16時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - printemps(プランタン)さん» 現在制作中で公開できないので下書き中となっているので本編は読めなくなっていますもうしばらくお待ちください! (2020年7月12日 16時) (レス) id: eb0b1c1007 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 下書き?? (2020年7月12日 15時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - うお続編!忍たまだあ!!おめでとうございます^^ (2020年6月24日 18時) (レス) id: 732326779f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:またたびはまた | 作成日時:2020年6月23日 22時