お客さんが31人 ページ33
緊張する
木造の廊下に1人立ち尽くしてる私はよくある「転校生は呼ばれるまで教室の前で待ってて」というテンプレ的なあれを体験してる最中なのだ。
やばい…緊張しすぎて
「………どっかから手裏剣がとんできた」
予想外のことが起きて驚きを超えて冷静になってしまった私が恐ろしい
つい反射的に手裏剣の穴が空いた部分に指を突っ込んでキャッチをしてしまったけど…これやばいよな?
「じゃあ入ってきてくれ……
篠原〜?」
教室の方から私を呼ぶ声がして慌ててキャッチした手裏剣の存在を忘れて引き戸を開くと全ての視線が私に当てられた。
「えっと…今日からこの六年は組で忍術を学ばせてもらいます篠原Aです…。
言っておきますが私は男です」
教室にいる生徒の顔を1人ずつ確認すると顔見知りの人がいて安心した。
「じゃあ篠原はそこの空いてる席に座ってくれ」
こりゃまたテンプレだな先生よ…
指をさされたその先にいたのは見慣れた彼ら
「(よかった…留三郎くんと伊作くんがいた
それにしても、見た感じ妖怪の器にされた人間はいなさそうだな…
他の教室にいるのだろか?)」
指定された席に座り考えていると伊作くんが心配そうに見てきた
相変わらず優しいな。
「えーではこれから実習について説明するぞ」
実習か…なにかありそうで嫌な予感がする
あぁ…また右目が疼いてきた
「ふむ…街に行って近くの城についての情報集めか…
あまり集まらないものだな」
ため息をつきながら茶屋で一息ついていると隣に座っていると私は目を閉じて集中した。
こうやって精神を研ぎ澄ませていると感じる
奥様達の井戸端会議とその笑い声
自分の商品を売るために必死に声を出してるのもよく聞こえる
そしてそんな中から聞こえてくるのは私が求めていた情報
「(なるほど…あの城は1週間後に南にある城と合戦をするのか……
それにしても忍者にしては地味だと思ったが忍たまの実習なんてこんなものか)」
求めていた情報が手に入れば課題は終わりだ
さっさと帰って他のことをやらないとな
「………お前が篠原Aか?」
まったくどうして私が何かをしようとすればトラブルがこうやって火の粉のように降り掛かってくるのか……
声を聞けば予想がついて声のする方を向けば間違いなくこの人だと断言出来る。
「(タソガレドキ忍者の国頭…雑渡昆奈門…!!)」
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夏の雪うさぎ - とっても面白いです!! 続編、楽しみにしてます! (2020年7月13日 3時) (レス) id: 70e268b279 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - またたびはまたさん» はーい!待ってます!がんばって下さいね!はまたさん! (2020年7月12日 16時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - printemps(プランタン)さん» 現在制作中で公開できないので下書き中となっているので本編は読めなくなっていますもうしばらくお待ちください! (2020年7月12日 16時) (レス) id: eb0b1c1007 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 下書き?? (2020年7月12日 15時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - うお続編!忍たまだあ!!おめでとうございます^^ (2020年6月24日 18時) (レス) id: 732326779f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:またたびはまた | 作成日時:2020年6月23日 22時