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「あら…こんなところでなにをしてるのかしら?」

「てっ…天女様……」


怯えた様子で壺を大事そうに抱える喜三太くん

あれは素の表情だな


そして予想通り、天女は喜三太くんの大事な壺を取り上げようと手を伸ばしている。

そんなこと私がさせるわけないだろ


「おいそこの者

今…何をしようとした?」


咄嗟に木との一体化を解いて声を上げれば喜三太くんも天女も…そして天女の取り巻きと思われる者もこちらを向いていた。

しかしまあなんて汚い顔だ

近づくだけでわかるこの感じ

吐き気を促すような甘ったるい香り

そして全てを見通す右目を使わなくてもわかるこの感じ


「なにあんた…

私の楽園に足を踏み入れるなんて失礼にも程があるわ!

その生意気な顔に傷をつけてやる!」


なにを言ってるのか…

私はただ喜三太くんの前に立ってあんたに話しかけただけだろ…

それなのにお前の取り巻きはなにをしてる…?


血管が浮き出るほど体に力を込めたと思えば今度は少しずつ人間とはかけ離れた姿となった。

見た事のある目、爪、牙

おいそこの色白美肌のサラストくんよ…その狐の尻尾と耳はなんだ?

隣にいる真面目そうな君…そのカラスのように黒い翼と鳥のような細い足と鋭い爪はなんだ?


私を馬鹿にしてるのか?

私にはわかるぞ

化け物に成り果てたお前たちの中から聞こえるその声が…


「おい…その力をどこで手に入れた……?」

「ふん…あんたに教えるほど私は優しくないの

気分が変わったわ

あなた達、その女を殺しなさい!」


呆れるほど気まぐれで冷酷な天女の命令ひとつで動くこいつら…

おそらく彼らが前に乱太郎くんが教えてくれた先輩達だろう


「ろっ…六年は組の食満留三郎に六年い組の立花仙蔵先輩…!

Aさん…ここは逃げようよ!」


簡単に言ってくれるね喜三太くん

悪いけどそれは却下だ


「その力…元は私が所持していたものだ

早急に返してもらおうか…」


指をポキポキと鳴らしニヤリと笑うと私はその場から姿を消した。


「消えた…!?

ふんっ…逃げ足だけは早いってことね

追いかける価値もないわ」


天女の高笑いが聞こえて笑いそうになったがなんとか堪えてターゲットに向かって拳を振り下ろした。


まずは1人目…食満留三郎くんだ

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夏の雪うさぎ - とっても面白いです!! 続編、楽しみにしてます! (2020年7月13日 3時) (レス) id: 70e268b279 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - またたびはまたさん» はーい!待ってます!がんばって下さいね!はまたさん! (2020年7月12日 16時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - printemps(プランタン)さん» 現在制作中で公開できないので下書き中となっているので本編は読めなくなっていますもうしばらくお待ちください! (2020年7月12日 16時) (レス) id: eb0b1c1007 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 下書き?? (2020年7月12日 15時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - うお続編!忍たまだあ!!おめでとうございます^^ (2020年6月24日 18時) (レス) id: 732326779f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:またたびはまた | 作成日時:2020年6月23日 22時

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