[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語 (ページ7)

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七話ページ7

デンボクさんには内緒でコトブキ村を出てしまった…バレたら怒られるな

でもモンスターボールを作った私の功績でどうにか罪がかき消されないものかね。

大量のぼんぐりとたまいしを回収して袋に入れると安全地帯まで逃げるように走って岩陰に隠れた。

早速モンスターボールを作ってみるか。

『へぇ…ぼんぐりって中身こうなってるんだ』

殻はとても硬いけど特定の場所からなら簡単に真っ二つに割れる

これをたまいしというものと一緒に加工すればモンスターボールの完成と。

まだ現代のようなモンスターボールの技術は持ち合わせてないからポケモンの小さくなってボールに入る習性に依存していると言えるだろう。

たまいしも結構加工しやすい素材だからナイフとかで出来るのが良いよね。

『こんな感じかな…ピチュー入ってみてよ』

蓋をロックする部分を開けてピチューに見せると、顔を顰めていた。

ピチューに触れてないから何を言ってるかわからないけど嫌々入ってるって感じだな。

私の指を握ってボールを閉めてくれと言ってきたので閉めたのだが…なんか捕獲完了のサインとしてつけた小さな花火が打ち上がったぞ。

これだけのために火薬を使ったのはもったいないけどまあ一回限りの機能だしいっか。

あとはポケモンが素早く出てこれるように跳ね返りのバネを組み込んでみるのもありだな。

というかそろそろ出てこいよピチュー

ロックを外して外に出すと、ピチューは私にすごいと褒めてくれた。

〈これがあれば色んなポケモンを中に入れられるんだよな？〉

『まあボールに入れてしまえば重さも全ポケモン統一になるからね…でも実験が必要になるな。』

改良の余地はまだ沢山あるというのにピチューは私を沢山褒めてくれた。

相棒のピチューは少しでも私に心を開いてくれているのならそれは嬉しいな。