[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語 (ページ40)

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四十話ページ40

高台ベースキャンプ場からアヤシシに乗って駆け抜けると、あっという間に巨木の戦場まで到着した。

ここまで送ってくれたアヤシシにお礼を言って分かれると、キクイにバサギリを鎮める方法を教えた。

｢なに？バサギリの好物を投げやすいよう加工する？｣

着眼点に驚き｢ギンガ団が持ち込んだ化学の力ってスゲー！｣と騒ぐキクイを落ち着かせたのはカイだった。

私を置いて行くなと言っていたことからおそらくキクイが急ぎ過ぎたのだろう。

約束通りバサギリの好物を用意してくれた2人に再びリラックスダマについて説明をするとカイも驚いていた。

シンジュ団とギンガ団では風習も考え方も異なるからギンガ団に所属する少年テルにバサギリを任せることが未だに不安らしい。

だからこそ、カイはテルに勝負を挑んだ。

｢Aも使ってるモンスターボールを私は使わなくてもきょうだいのようにい頼もしいポケモンがいるから！｣

もしカイとの勝負に勝てたらバサギリのことを任せると言っているのに対してテルは内心ため息をつきながらも勝負を受けることにした。

｢いくよマグマラシ…！｣

今だけは自分の相棒を信じるだけだ

カイとのバトルに勝利したテルは相棒のマグマラシを褒めて頭を撫でていた。

｢Aもそうだった…モンスターボールはただの道具でポケモンと心を通わせる障壁にはならないんだ。｣

カイの言葉にテルは視線を向けた。

またAという名前を聞いた。

でも今はどうでも良い、ようやくバサギリを鎮めるチャンスが来たのだから。

用意されたリラックスダマを改名してシズメダマと呼ぶと、大量に作りバサギリを呼ぶことにした。

バサギリを呼ぶのはキクイ、それ以降の相手は少年テルに任された。

大地を凄まじいスピードで駆け回り飛び回り枝のように簡単に木を切り倒すその姿

華麗に着地をするその姿はまさに黄金

斧のような鎌は彼らバサギリの象徴

今こそ、森キングに己の力を示すとき

いざ尋常に勝負