[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語 (ページ39)

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三十九話ページ39

コトブキ村から高台ベースキャンプ場へ向かおうとしたその時、コンゴウ団のキャプテンのヨネに止められた。

どうやら自分に用があるみたいで、話は黒曜の原野にある高台ベースキャンプでしようという事になった。

高台ベースキャンプ場に到着すればそこに居たのは白い毛で覆われた威厳のあるポケモンとコンゴウ団の長セキがいた。

コンゴウ団の長はアヤシシに少年テルについて語ったそうだ。

コンゴウ団でもシンジュ団でもない異界の迷い人がバサギリを鎮めるために原野を駆け回ってると。

そしたら協力したいとテルを待っていたのだ。

｢ヨネが鳴らすカミナギの笛の音、覚えたか？

これはアヤシシを呼び寄せ乗せてもらうための大事なものだ。

シンオウ様から授かったと伝わるカミナギの笛をあんたに譲るぜ。｣

セキの懐から出てきた白く輝くカミナギの笛を受け取ったテルはそれをまじまじと見つめた。

ヨネがやっていたように笛を吹くイメージをしっかりと固めて笛を構えると、アヤシシに向けて笛の音色を奏でた。

意外と素質はあるようだ

アヤシシに捧げた音色を覚えてもらうと、心に刻み少年を背に乗せた。

するとどこからか一枚の石版のようなものを渡された。

それはエスパータイプの力が宿る石版｢ふしぎのプレート｣であることに気づいた。

なぜアヤシシがこれを持っていたかはわからないが、誰かに教えられたのだろう。

あるとするならば少年テルをこの世界に連れてきた張本人…｡

｢さあテル、カミナギの笛を使いこなしアヤシシ様と駆け回りな！｣

背に乗りヨネの方を向いて強く頷くと行ってくるとアヤシシに捕まり原野を駆け抜けた。