[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語 (ページ37)

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三十七話ページ37

ベースキャンプ場にいるラベン博士にバサギリについて報告をすれば、解決策を試案するために一度コトブキ村の研究室に戻ろうと提案してきた。

ここにいてもおそらく解決策を見つけられないと判断したテルはラベン博士の指示に従うことにした。

そしてコトブキ村の研究室にて

｢シンジュ団のカイさんやキクイくんから得た情報によると、荒ぶるバサギリに2つの好物を食べると落ち着いていたと…｡

もし2つの好物の組み合わせによって生まれる香りが成分がバサギリを落ち着かせる効果を発揮するのではないでしょうか？｣

確かに考えられるだろう、だが今のバサギリにはキャプテンのキクイですら近づけずに好物を食べないとのこと。

ラベン博士は考える時間が欲しいと言って本棚の資料から本を取り出し読み漁っていた。

｢Aさんがいれば…きっとテルの手助けをしてくれると思うんですが。｣

ショウもAに着いて考えていた。

またAか…そう思いながらも口にせずにテルも手がかりを探していると、ラベン博士はいいことを思いついたと叫んだ。

｢投げるのです！テルくんは投げる才能に優れていますから、バサギリの好物を一つにまとめて投げつければ良いのです！｣

なるほど…確かにこの世界では上手にボールを投げる人が多くない。

そんな中で彼の唯一の取り柄であるボールを投げる能力を駆使してバサギリに好物を遠くから投げれば落ち着かせることが出来るかもしれない。

早速このことを巨木の戦場にいるシンジュ団の2人に伝えなければ

テルは急いで黒曜の原野の奥にある巨木の戦場へと向かうことにした。