[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語 (ページ36)

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三十六話ページ36

巨木の戦場の前に立つ1人の少年

背丈からしてテルよりも幼い少年と思える

｢オレはシンジュ団のキクイ

バサギリを世話するキャプテンだね。｣

胸を張り強気な様子の彼はこちらが何も言わずともバサギリについて教えてくれた。

強くてかっこいいバサギリがさらに強くカッコよくなったと言って嬉しそうだ。

バサギリの変化に顔をしかめるテルだが、それに気づかずにキクイは話を進めた。

今のバサギリは強すぎるから合わせられないとの事。

｢先日のシンオウ様の力と思われる雷を浴びて強くなったんだ。｣

妙だ…それは強くなった代わりに受けた力を抑えきれないのか使いこなせないのではないか？

そう考えたテルはどうにかバサギリに合わせてはくれないかと頼み込んだ。

そこまで頼もうが合わせない、自慢の相棒と共に追い払ってやると言ってきた。

これは…バトルするしか無さそうだ。

ヌメラ一体だけだったので勝負には勝てた

しかしキクイはそれでも忠告をして合わせられないと言ってきた。

｢バサギリが強くなったと言うが、あれでは厄介者だよ。｣

後ろから声が聞こえ振り返ればシンジュ団の長カイがそこに居た。

カイここに来る途中に色々と考えたそう。

自分たちシンジュ団の森キングであるバサギリは自分たちでどうにかしたい…そう考えてはいるがこだわりを捨て、一刻も早くバサギリを鎮めなければならない。

このままでは襲われる人やポケモンが増えてまたコンゴウ団やギンガ団と揉めることになってしまう。

長として先を見据えている彼女の言葉にキクイは決心した。

｢ギンガ団も力を貸せ！｣

｢私というキクイでバサギリの好物を用意する。お前は何とか解決策を見つけて欲しい！｣

その言葉を信じてテルは強く頷いた

ひとまずこのことをラベン博士に報告しなければと思いベースキャンプへと向かった。