[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語 (ページ34)

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三十四話ページ34

空が裂け、雷が落ちた

それは我らに何をもたらすのか…それを知るものは一人もいない。

そして空の裂け目から現れた異端の少年｢テル｣

突如として神の御業により過去の世界に迷い込んでしまったのである。

彼に強いられた運命はあまりにも残酷なものであった

全てのポケモンに出会いもう一度幻のポケモンアルセウスに合わなければならないのだ。

ようやく衣食住の確保が出来たばかりの少年には肉体的にも精神的にも疲労が溜まる一方である。

今日もまた任務に明け暮れる事となるだろう。

｢おはよう！

団長室に急がないとデンボクさんに投げ飛ばされますよ。｣

デンボクという名を聞いた瞬間顔を引き攣らせるテル

はじめて挨拶した時も投げ飛ばされるうえに一人娘の自慢話をされてまいっているのだ。

急がなければ…そう思い本部に向かうが、どうやら本部前で言い争いをしている者達がいるらしい。

｢ショウ…あの人達は？｣

｢青い服を着た人がコンゴウ団の長セキさん

ピンクの服を着た人がシンジュ団の長カイさん

コンゴウ団とシンジュ団は今でこそもめずにやっていますが昔は争っていた時もあるそうです。｣

丁寧に説明した後にデンボク団長が呼んでるから急いで行ってこいと先輩であるショウに言われて急ぐことにした。

本部に向かえばそこに居たのは先程教えてもらったコンゴウ団とシンジュ団の長2人がデンボク団長と話していた。

彼らが話している内容はバサギリというポケモンについてだった。

先日の雷の件からずっと大暴れしているらしく、怪我人も多く出ている。

シンジュ団が管理するキングだからシンジュ団がどうにかしろと意見を出すセキだったが、デンボクが一度止め、少年テルにバサギリの調査をさせてはみないかと提案した。

もちろんカイは一度は反対しようとしたが、セキに丸め込まれてしまいテルは大きな仕事を任されてしまったのだ。