[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語 (ページ33)

今日:9 hit、昨日:6 hit、合計:63,134 hit

三十三話ページ33

翌日、朝早くにシンジュ集落の外に出ると後ろから警備隊が追いかけてきた。

｢一人で行こうとしないでくださいよ…｣

『ごめんなさい。こんなに綺麗な銀世界に目を奪われてしまって。』

朝日が昇ったばかりの銀世界はキラキラと光って美しかった。

いいなぁ…こんなにも美しい世界が見れるのなら寒い雪の大地も悪くないわね。

｢そういえば昨晩、すごい音が響きましたよね。

コトブキ村が心配です、急ぎましょう。｣

そうだね…少し急ぎ足でコトブキ村に帰ろう

全員が揃ったのを確認して集落を後にすると、後ろからカイさんの声が聞こえた。

｢私も途中に用があるの！一緒に行きましょ！｣

こりゃまた唐突ね…でも美少女と道中一緒とか幸せなんだけど。

もちろん一緒に行こうということになり私達は今度こそ集落を後にしたのだ。

コトブキ村に向かう途中、カイさんは気になる場所があると言って黒曜の原野にある巨木の戦場に向かって行った。

そういえば昨晩の雷の方向を見るなりカイさんはソワソワしてた…つまりはそういうことだろう。

『皆さんだけでコトブキ村に向かってください。

私もこの辺りを調査してくるので』

警備隊は私の強さを理解している。だからこそ私が一人で行動しようが許してくれるのだ。

絶対に無理をしないで欲しい、無事に帰ってきて欲しいと言われて分かれた。

私ってそんなに信用ならないかね？

いや、今はそんなことを言ってる場合ではないだろう。

各地で雷が落ちる現象をどうにか解決する力があるのはあの人物しかいない。

それまでにある程度調査をしてサポートをする準備をしなければ。

『骨が折れる仕事ね…でも頑張るわよ。』

急ピッチでやってやる

しばらくは家に帰れないことを伝えとけばよかった…なんて後悔は今更よね。