[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語 (ページ30)

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三十話ページ30

ギンガ団本部

医務室の前で一定の短距離を何度も往復している。

それほどまでに落ち着きがないのはわかってるけどそうなるのも仕方がないでしょ。

まさかあの時逃げ切ったと思ったのに…コリンクの電気ショックが遠方から当たるなんて思わないでしょ。

でも実際に起きてしまった…これは私に責任がある。

そのことをシマボシ隊長に報告した

ショウはしばらく療養、私は責任者でありながら監督不十分の罰として謹慎処分を受けた。

そりゃそうだよな…要するに家から出るなってことだ。

『やることが無い…ボール製造効率をあげる電動木材加工機を量産するか。』

〈うわぁ…社畜だ。社畜がここに居る〉

うるさいよピカチュウ、貴様を永遠に労働させることだって出来るのだぞ。

ガチャガチャと機械をいじる生活が今後も続きそうだと項垂れている私であった。

『よーし…電気を吸収する速さをこの位にして

ピカチュウ、これに電気流してみて』

頬にある電気袋をぐりぐりとマッサージをして電気を放出するピカチュウをぼーっと見つめながら調子はどう？と聞けば問題ないと返ってきた。

よくよく考えてみたらボール製造所が出来たとしてみんなが皆ピカチュウみたいなでんきタイプのポケモンを持ってるわけないよな。

『あー…蒸気機関とかで使えるように改造しないとダメか。』

〈バカじゃん…〉

最近のピカチュウ辛辣ね

刹那

言葉に言い表せないような強烈な轟音が辺りに響きゾッとした。

日常的に起こる現象とは思えない恐ろしい音に周りを見て、外に出ることにした。

何となく…嫌な予感がしたから

なんだと思っていたら外の池から顔を出してきたギャラドスが私を呼んだ。

〈でっかい山！でっかい山の上がおかしい！〉

でかい山…テンガン山だとすぐに理解した私はテンガン山の上空に確認される裂け目のようなものにゾッとした。

あんなの自然現象では無いだろ

とうとう始まってしまった原作の物語

私というイレギュラーがいたところで大した影響はないことに私は無力さを感じたのだ。