[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語 (ページ29)

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二十九話ページ29

本日、私はすごく緊張している

｢先輩、お待たせしました！｣

そう…今日はショウと黒曜の原野デートなのよ！

『準備はできた？

今日はショウさんにとって大事な日です。私全力でフォローしますよ。』

｢先輩の足を引っ張ることのないように頑張ります。｣

可愛い…誰が何を言おうともショウは可愛い

門前にいる警備隊に挨拶してコトブキ村の外に出ると黒曜の原野に到着するまでショウとお話することにした。

『そういえば相棒にしたいポケモンはいますか？』

｢はい。私、先輩のようになりたくてピカチュウを相棒にしようかなと考えています。｣

私、今日だけで鼻血何リットル出すんだろう。

照れ顔で言われると私のライフがゴリゴリ削れていくのよ。

こうなったらピカチュウを全力で探すわよ…！

ショウにとって最高のパートナーになるピカチュウを探してやる！

『ピカチュウを探す時は慎重にね

あの子達は警戒心がとても強いから』

｢はい頑張ります！｣

私ショウと結婚しようかな

低確率で出現するピカチュウを運良く見つけたショウはきのみなどで興味を惹く間にボールの準備をした。

ゆっくりと慎重にピカチュウの背後を狙って

｢やった…ピカチュウを捕獲しました！｣

『おめでとうショウさん！』

ピカチュウをゲットできた喜びでハイタッチをしてきたショウが可愛すぎて悶え苦しみそう。

しかし何とか持ちこたえた私達は一度ベースキャンプ場に戻ることにした。

その途中で事件が起きた。

｢キャッ…！？｣

『まずいですね…』

帰り道の途中でコリンクの群れに囲まれてしまい絶賛ピンチなのだ

こんなところでやられてたまるか！

『ヌメイル、みずのはどう！

モウカザル、かえんほうしゃ！』

ボールから2体のポケモンを取り出して技の指示を出しているうちにショウの手を取り足に力を入れた。

『逃げますよ。逃げないとやられるのはわかっていますよね？』

｢はい…！｣

ある程度の錯乱をした後、活躍してくれた2匹をボールに戻して全速力で走った。

もしかしてこれ…ショウが電気ショックで寝込むとか言う話題が消えた？

フラグへし折っちゃった？

『ここまで来れば大丈夫でしょう。ご無事ですか？』

何とか逃げきれた私達だが、ショウの元気がなかった。

どうやら私の足を引っ張ったのでは無いかと考えてしまっているらしい。

『ショウさん、あのですね……！

危ない！』

背後からの気配に全く気が付かなかった…クソ