[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語 (ページ23)

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二十三話ページ23

デンボクさんに呼ばれてやって来たギンガ団本部

ここでは捕獲したポケモンを報告して観察してわかった事を後日報告書にまとめて提出するのだ。

『失礼します。』

｢来たか…カイ殿、こちらが娘のAだ。｣

カイ殿？……ってまさかあのカイさん！？

今手に握られた報告書をバラバラと落としそうになったよ？

そこにいるのは薄くて軽い常夏の島からやって来たような服を着た金髪の美少女

｢初めましてAさん

先日シンジュ団の長に任命されましたカイです。｣

丁寧に挨拶してきたのはありがたいけど恐れ多いぞ。

『ご丁寧にありがとうございます。

ギンガ団調査隊員のAです。カイさんとは直接お会いしたことはありませんが、モンスターボール開発の際に何度かシンジュ団の皆様に協力していただいたことがあるんですよ。』

なんてことを話しながらもデンボクさんにバトンを渡した。

どうやらカイさんが長に就任した為挨拶をしに来たみたいでついでだからお前も挨拶しておけという感じで呼び出されたみたい。

｢…してAよ、何か報告をしにここまで来たのではないのか？｣

『そうでした…うっかりしていましたね。

先日、私について来たポケモンがいたので捕獲したという報告をしに来ました。』

そう言ってモンスターボールからヒコザルを出すとカイさんはぎょっとしてた。

そっか…カイさんって雪山で薄い服を着るほどに暑がりだったんだっけか。

だからモロ炎の尾を揺らすヒコザルを見てるだけでも暑くなる程苦手みたい。

『火を自在に操るこざるポケモンと判断しヒコザルと名付けました。』

｢なるほど…では生態については完成次第、書類にまとめて報告をしてくれ。｣

承知しました。と口にしてカイさんに挨拶すると私はヒコザルを連れてお先に失礼することにした。

同じ団を引っ張るリーダー同士で話したいこともあるだろうしね。