[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語 (ページ15)

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十五話ページ15

運良く電気ショックの効果でマヒ状態になったリングマは、痺れながらもこちらを睨んでいた。

『セキさん…コンゴウ団の長として頑張りたいのはわかりますが、私だって人としてあなたを見捨てたくはありません！』

｢A…！｣

すぐにリングマの攻撃が来たので素早く指示を出す。

｢ヌメラ、目を狙ってあわ！｣

ピチューに攻撃が向いたことをチャンスと捉えた私はヌメラにあわの指示を出した。

上手くいってリングマの攻撃が当たる前に視界を奪った隙に2匹をボールに戻した。

『早く逃げますよ！』

彼の手を取って走るとリングマは匂いと音でこちらに向かってきた。

やっぱりそうはいかないよね

もっと錯乱させるために手元にあった泥団子を顔に向けて投げた。

鼻まで泥まみれになったリングマが再び動く前に逃げないと

『…！危ない！』

突然腕を振り回したリングマの爪の先にいたセキさんは反応出来ずに止まってしまった。

この人だけはダメだと思い思い切り押し退ける

ハラハラと毛が落ちて軽くなるのと同時に右目の視界が赤く染った。

額を斬られてしまったか…どうりでさっきから痛いわけだ。

止めどなく流れる血が目に入らないようにぎゅっと右目を閉じるとぐいっと体が引き寄せられた。

｢しっかり捕まってろ！｣

どうやらセキさんの立派な腕の中にいるらしい

ようやく逃げる気になったのか…人が犠牲になったら動くとかやばいな

これじゃあいくつ命があっても足りないのでは？