[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語 (ページ12)

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十二話ページ12

ゲームではある程度の地形を覚えたけど…ここは多分試練の中州だな。

あのちびネズミどこいったのよ…

『あんなところに…！

ピチュー、電気ショック！』

ピチューの背後にいる存在にギョッとして即時に指示を出せば、ピチューは反射的に電気を放つ

後ろにいる影が怯んでいる隙にこっちに来いと言えば全速力で走ってきたピチューを説教した。

『こんの馬鹿が…私が指示出してなかったら今頃あのグレッグルの毒をくらってたわよ。』

〈ひぇ…ごめんなさい〉

泣きながら謝られたらこれ以上怒れないじゃない。

丁度いいしグレッグルをモンスターボールに入れてみるか

黒曜の原野でもビッパとかポニータとか色んなポケモンをモンスターボールに入れては逃がしてを繰り返して実験をしてる。

ここでも実験方法は同じ、あのグレッグルをボールに入れて捕獲判定が出たら性能チェックをして逃がすのだ。

身体を大きく使ってボールを投げると見事グレッグルに当たってボールに入った。

少量の火薬を使った花火が打ち上がったということは捕獲完了ということ。

試しにボールから出してボール性能について聞いてみた。

『ねぇねぇ、ボールの中について教えてくれない？』

グレッグルはなんだこいつ…みたいな顔をしてたけど中に入った感覚と外に出た時の感覚を事細かく教えてくれてはよ逃がせと要求してきた。

モンスターボールの外に逃がして協力に感謝する気持ちを述べたらケッ…と呟いて逃げていった。

性能は出来てきた。

やっぱりたまいしをぼんぐりのコーティングに利用したのが正解だったみたい。

鉄の欠片をロック部分にしてたまいしと木材でぼんぐりをコーティングすれば捕獲率も格段に上がってピチューも以前より居心地が良いと言ってたし完成だな。

まだ実験は途中段階だけどね

｢こんなところにいたのか…ピチューは無事か？｣

モンスターボールについて考えていたら後ろからセキさんが追いかけて来た。

ピチューは無事だと伝えれば安心して笑ってたんだけどさ…マジでイケメンだなこの人

『ん？

あそこにいるのって…ヌメラですよね？』

｢あぁそうだな…どうやらヌメイルが親分になって群れを統率しているみたいだ。｣

しかし少し離れたところにはぐれヌメラがいるよね？

あれは大丈夫なのかな？

とりあえず警戒されないようにピチューに話を聞いてきてくれと言った。