どうも、ポケモン博士です。2

55話 ページ6

隣でフワフワと浮かんで私の手元を覗くのはむげんポケモンのラティアス

この子はちょっと訳ありなポケモンで旅先で勝手に私についてきた居候ポケモンである。

まあ居候する代わりにドラゴンポケモンとして研究に協力してもらっているのだが、一つ問題があるのなら。


『よくまあ人間嫌いな貴方が協力してくれるわね。』

〈姿消してやろうか？〉


やめてそれだけは勘弁して

いくらポケモンの言葉を理解出来る特殊な耳があっても透明化したポケモンを見つけることは出来ないから！


苦笑ぎみに悪かったと謝ってノートを閉じると、ゆっくりと立ち上がって周りを見た。

この状況を見られてしまうと厄介だから出来るだけラティアスの存在は関係者以外に知られるわけにはいかない。


『じゃあねラティアス

次はご飯の時間に来るから』

〈それでサダノリとかメグが来たらサイコキネシスで庭から追い出してやる。〉


やめろやめろ2人に対する扱いの悪さが目立つぞ

やはりこの子は一般的なラティアスに比べて人間に対するヘイトが高いと言える固体といえば良いのだろうか…。

昔は人間が好きだったらしいが、突然の裏切りにあってポケモンハンターに高値で売られたらしい。

そこを私が見つけたのだ

たまに違法取引される店に行っては様子を見て警察に通報するを繰り返している私だけど、ラティアスの場合幻のポケモンなのでどうなってしまうかわかったものじゃない。

警察がそのまま保護するのかな…とか考えていたけどラティアスは私を選んだ。

そこから常に研究所に入り浸って生活するようになってしまったのだ。

サダノリくんとメグちゃんは居候するラティアスに驚いていたけど歓迎もしてくれた。だからラティアスは私が留守の時の食事は2人が出してくれたものを食べる。

けどやはり私が出した食事の方が食い付きが良いみたい。


〈前にAが作ってくれたポフレ？ってやつまた食べたい。〉


こいつは目付き悪いくせして甘い物は大好物なんだよな…何そのキャラ

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