87話 ページ38
とりあえず今日はリキオくんを家に帰した。
指定した日時に私の研究所に来いと言って解散すると、今度はサクラギ研究所に連絡をした。
『お世話になっております。ホムラリュウ研究所のホムラです。』
〈ホムラ博士ですか！先日はサトシとゴウがお世話になりました。〉
社交的な挨拶から始まり本題に移すためにも挨拶をそこそこにして息を吸った。
『今から指定する日時にサトシくんとゴウくんを研究所に招きたいのです。』
何故サクラギ研究所の公式電話番号に掛けたかだって？
それしか番号を知らなかったから
というかお互いに研究所の固定電話しか連絡先を知らないんだよね。
しょうがないじゃん…だって私人間不信気味だし
持ってる電話番号なんて家族とイブキ姉様と勝手に交換されたキバナくらいだぞ。
…まじでこのスマホのデータやばいな、盗まれないようにしないと。
『買い物再開といきますかね…｡』
お会計は既に済ませてあるからすぐに店を出る事が出来るのがこのカフェの良いところ。
今日はゆっくりまったり買い物をするとしようじゃないか。
ルンルン気分でショッピングモールに入ろうとしたその時だった。
グイッ！
『なっ…何奴!!』
建物の影から伸びた手は私の腕を取り力強く引き寄せてきた。
突然の事だったが冷静に、というより反射的に力を利用して組み伏せると深く被った帽子が脱げてなんか見覚えのある髪の毛がちらりと見えた。
あっれぇこの人見たことあるぞぉ？
『えっ……兄様!?』
ワ｢流石は我が妹…対応が素晴らしいな。｣
いやいやこの人の性格ひん曲がってんじゃないの？
遺伝子上は実の兄であるのに酷い言い様なのは目を瞑って貰うとして、何故私を路地裏に連れていくような真似をするんだ馬鹿野郎。
もはや買い物どころではなくなったのでひとまず兄を車に乗せて家に帰ることにした。
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めいめい - この作品好きすぎてやばい… (2022年3月7日 1時) (
レス) id: 73de415c6e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこの妖精(プロフ) - あまねさん» まじでこの作品に出会わなかった自分が馬鹿馬鹿しく見える (2022年1月23日 13時) (レス) @page27 id: 4cd21e436e (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの？私バカなの？((((喧しいわ (2021年11月22日 10時) (レス) @page17 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月16日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - この作品好きです！更新頑張ってください! (2021年8月28日 22時) (レス) id: abdd5dc6bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2021年8月28日 21時
