78話 ページ29
彼女を捜索するために何時間とかかった
しかし未だに手がかりは掴めていない
〈まずいですね…こうなると大分遠くに移動した可能性も考えられます。〉
パソコンの音声入力ソフトを利用しコミュニケーションをとるスリーパーの顔色はどんどん悪くなっていった。
ジュンサーさんによる捜索依頼も必要になってくる。
しかし、この研究所にいるポケモン達は皆Aの意思を尊重したいと思い外部からの人間の干渉を嫌うのだ。
〈出来れば我々だけでどうにかしたい〉
ゴ「どうして?ジュンサーさんを呼ばないともっと状況が悪くなる事だって…!」
しかしスリーパーも他の警備ポケモンも皆首を縦に振ることは無かった。
もし外部…ましてやポケモンポリスなんかがこの研究所を調べればAの隠していた秘密が全て明かされるからだ。
その時だった、スリーパーの様子が変化したのは。
ス「スリ…?」
突然パソコンの操作をやめて振り子を動かすと何かを受信したようだ。
更には外が騒がしい
不思議に思った2人の少年はスリーパーを置いて外の様子を見に行った。
サ「このポケモン…A博士のポケモンだよな?」
ゴ「でもどうしてこんなところに…」
その場にいたポケモンはサザンドラ、リザードン、ボーマンダの三体だ。
どうやら誰かを探しているようでずんずんと研究所内に入ろうとしている。
低い獣の鳴き声で叫べば、飛び出てきたのは先程のスリーパー。
お互いに意思疎通が出来ているようで何を言っているのかわかっているようだ。
そして会話が終わった瞬間行動を始めた
ス「スリ!…リパー!」
まるであいつらについて行けと言っているような…いや、実際にそう伝えているのだが少年2人には分からないようだ。
しびれを切らしたスリーパーは自慢のサイコキネシスで少年を浮かせるとサザンドラ達に向けて放り投げた。
ス「リパ…スリッ…パー!」
スリーパーの言葉に頷いた三体のポケモンは、少年達を背に乗せて夜空に飛び立った。
サ「スリーパーは何が言いたかったんだろう?」
ゴ「もしかして…今から向かう先にA博士がいるのか?」
ようやくわかったか…と言いたげなため息をついたリザードンは2体のポケモンよりも前に出て飛ぶと尻尾を下に向けて矢印のように方向を示した。
そこはなんの変哲もない住宅路だった。
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めいめい - この作品好きすぎてやばい… (2022年3月7日 1時) (レス) id: 73de415c6e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこの妖精(プロフ) - あまねさん» まじでこの作品に出会わなかった自分が馬鹿馬鹿しく見える (2022年1月23日 13時) (レス) @page27 id: 4cd21e436e (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年11月22日 10時) (レス) @page17 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月16日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - この作品好きです!更新頑張ってください! (2021年8月28日 22時) (レス) id: abdd5dc6bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年8月28日 21時