69話 ページ20
薄く霧がかったような意識のまま移りゆく景色を見つめる。
本日の睡眠時間は3時間
ベッドに入ったら泥のように眠って今回の講義に出れないと考えたので椅子に座って寝た。
サダノリ君とメグちゃんも私に付き合ってくれたから連休をあげた。
だからといって移動手段である車を私が運転する訳にもいかないのでわざわざタクシーを呼んでクチバシティのサクラギ研究所に向かった。
両手に資料を持って坂道の上でタクシーから降りると、あの長い階段を目の前にウゲェ…と呟いた。
『はぁ…なんてこったパンナコッタ』
古いギャグしか頭の中にないこんな状況でどうやって講義しろってんだ。
階段の中段辺りで立ち止まると、上の方から鳴き声が聞こえた。
〈お客さんだ！お客さんだ！
面白い匂いのお客さんだ！〉
？｢わざわざここまで来てくださりありがとうございます！A博士！｣
鳴き声に反応するかのようにまた違う声が聞こえた。
顔を上げると逆光で見えにくいけど人はいる
声からしてサクラギ所長だろうな
『朝早くからお邪魔します。
本日はよろしくお願いします』
桜｢こちらこそよろしくお願いします。
会場の準備は出来ていますから｣
おい今会場って言わなかった？
えっ何そんなに広いの？
言われるがままサクラギ所長について行くと、扉の先の部屋で、2人の背中が見えた。
サ｢あっ…こんにちは！A博士！｣
ゴ｢今日はよろしくお願いします！｣
あ〜…眩しい
少年たちの元気な力が私にとっては眩し過ぎる
フラフラと歩きながら近くの机に荷物を置くと、機材を組み立てて教材の用意をした。
『今日は君達にドラゴンポケモンについて色々と教えていきたいと思うんだ。
野生のポケモンに会った時の対処法とか普段のポケモンの扱い方にちょっとした応用をすれば凶暴なドラゴンポケモンにも対応出来るから覚えていってね。』
ペラペラと喋りながら機材を組み立てたら、今度はカバンに入っていた紙の資料を配った。
スライドが見えなかった時や説明がわかりにくかったらそれを読んでおけば大丈夫。
『じゃあ始めるね
これから話すのは嘘のようで本当の話…』
出だしは面白おかしく、そこから真面目に
子供の目を引かせるなんて簡単なものなのよ
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めいめい - この作品好きすぎてやばい… (2022年3月7日 1時) (
レス) id: 73de415c6e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこの妖精(プロフ) - あまねさん» まじでこの作品に出会わなかった自分が馬鹿馬鹿しく見える (2022年1月23日 13時) (レス) @page27 id: 4cd21e436e (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの？私バカなの？((((喧しいわ (2021年11月22日 10時) (レス) @page17 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月16日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - この作品好きです！更新頑張ってください! (2021年8月28日 22時) (レス) id: abdd5dc6bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2021年8月28日 21時
