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9話 ページ10

まあ納得だわ

ドラゴン使いとかいうドラゴンポケモンに強い人とのバトルなんてとても良い経験だからね。

特に兄様は里の長老達が認めるほどのドラゴン使いである。

ここは兄様によーく扱かれるといいさ


ワ「…審判さん。このバトルフィールドは何時まで使って良いことになっていますか?」

審「えっ…?今日は他に使う方がいないのでお好きに使えますが……ってまさかワタル様!」


審判さんの考えてる事がわかるよ…まさかキバナからの宣戦布告に首を縦に振るなんて思わないものね。

兄様はハクリューにまだいけるかどうかを聞いているが、ハクリューからすればそんなの愚問みたいだ。

そしてキバナの使用ポケモンはありじごくポケモンのナックラーだ。

2人がバトルフィールドに立てば、審判さんは溜息をつきながら開始の合図を出した。


審「両者構えて…はじめ!」


先に動いたのはキバナ、兄様は様子見をしている。


キ「ナックラー!あなをほる!」


まずは姿を隠して相手を惑わす。これによって不意打ちがしやすいから足の遅さをカバー出来る。

でもそんなの兄様からしたら回避したいでしょうね。


ワ「上空に逃げろ!」


頭部にある2つの羽を広げて砂埃をあげながら空を飛ぶと、キバナは笑ってた。


キ「逃がすなナックラー!」


まさかと思ってハクリューを見ると、私は驚いた。

まさかハクリューのしっぽに噛みついて一緒に上空に行くとは思わなかった。

キバナはこの頃から戦い方が上手なのか。

私もあんな戦い方をしてみたいな…と思ったけど今のやり方はナックラーには合わないとすぐにわかった。


ワ「地面に叩き落としてやる…!アクアテール!」


残念ながらあのハクリューは水タイプの技を覚えているんだわ。

じめんタイプのナックラーに水技…更には直接当たるような場所にナックラーは噛み付いてんだから大ダメージどころの話ではなくなるだろう。

アクアテールに加えて地面に叩き落とされたナックラーの体力は残り僅か。

予想外であると顔に書いてあるキバナはかなり焦っているようだ。

それに反するように冷静な声で追い打ちをかけて行く兄様

もちろん突然行われたこの試合はワタル兄様の勝利に終わった。

キバナの方は負けたことが信じられないみたいで、目を丸くして汗を流していた。


『……ふむ。』


何となくわかったよ

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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年8月9日 23時

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