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8話 ページ9

ジ「オノンド、ドラゴンクロー!」

ワ「かわしてでんじは!」


初っ端から攻撃を仕掛けるオノンドに対して、兄様のハクリューは冷静に回避してでんじはを当てた。

これで相手は上手く動けないだろう。


ワ「チャンスを逃がすな!ドラゴンテール!」


兄様の指示を聞いた瞬間ギラリと獣の目を光らせて、まるで獲物を喰らうかのようにオノンドに迫る。

素早く動いて体を捻るとその勢いを利用してしっぽをオノンドに向けて叩きつけた。

兄様は攻める手を緩めなかった


ワ「連撃でドラゴンテール!」


確実に決めようとしているのがわかった。

ドラゴン使いになっても兄様はまだ若いんだなと思う戦い方だ。

若さを利用した勢いのある戦術はきっと長くは通じない。

でも今なら通じてるからこの試合に勝てたんだ。


審「そこまで!この試合、ワタルとハクリューの勝利!」


私は小さくガッツポーズをした。

今だけの若さで乗り切る戦い方だとしても、応援している兄が勝つことは嬉しいものである。

ふと兄様と目が合ってにっこりと笑うと、兄様も試合が始まる前と同じように優しく笑ってくれた。




?「流石だねワタルさん。ドラゴン使いの名は伊達じゃないってことだ。」



どこからか聞こえる少年の声

その方を見れば、私は首を傾げた。

一歩一歩兄様に近づいて行くオレンジ色のターバンを見て私はハッとした。

まさか…アイツか?

憶測に過ぎないけれど、彼の口から名前を聞くまでは行動出来ない。


ワ「…君は?」

キ「キバナ。ナックルシティ宝物庫番人の後継者

でも今年のジムチャレンジを全てクリアしてチャンピオンになるんだ。」


うーん…なんかちょっと生意気な少年だなこの頃のキバナ

それにしてもやはりあの少年はキバナだったのか。

見学席からそっと離れて物陰に隠れる。

何故って?

なんか将来有名になる人物と関わるのがちょっと…ね?

ワタル兄様はいいのよ。だって血の繋がりのある兄妹になってしまったしこればっかりはどうにもならないから別に良い。

だがこれ以上は関わる気になれん


ワ「それで、君は一体何をしたいんだい?」


兄様の言葉にキバナはニヤリと笑った。


キ「俺と勝負してよ。」

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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年8月9日 23時

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