どうも、ポケモン博士です。 (ページ23)

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22話ページ23

バトルに負けたキバナは私をじっと見て手を差し出してきた。

キ｢強かった…ワタルさんのポケモンなのもあるけど、お前の指示は的確だった。

お前に色々と教わった。｣

真っ直ぐな水色の瞳を見ていると、背中を押してくる兄様の手

私はにっこりと笑ってキバナの手をとった

『こちらこそありがとうございます…とても良い経験をさせてもらいました。』

交わした握手を私は忘れないから

たとえジョウトに帰っても今までの記憶を私は誰にも消させない

『兄様、モノズを使わせていただきありがとうございます。』

モノズをボールに戻そうとしたその時、何故か後退りをしている。

〈嫌だ…自分の主は自分で決めたい〉

なんだろう…サトシスタイルのゲットになりそうなんだけど大丈夫？

ここはワタル兄様にモンスターボールだけ預けるか

そう思い兄様にボールに戻すようにお願いすると、それを理解しているようにモノズはボールをひったくって私に戻してきた。

それを見て察した兄様は笑って私に言ったのだ。

ワ｢A、よかったらモノズをお前に託してもいいか？｣

『えっ…？私は兄様のようなバトルは出来ません。モノズがそれを望むか分かりません』

少し不安げに言えば、兄様は私の頭を撫でててこう言ってきた。

ワ｢お前の指示はとても良かった。それにモノズがお前を選んだんだ。

こいつの望みを受け入れるかはお前にある｣

本当に良いのだろうか

私なんかのそばにいてこの子が幸せになれるのか分からない

だから覚悟を見せてもらいたい。

『私と一緒にいて不幸なことが起きてもおかしくはありません。

それでも一緒にいてくれる？』

モノズは1度首を縦に振って自らモンスターボールに入った。

一緒にいる…それがモノズの答えなら私は受け入れないとね

モノズ、ゲットだぜ！

なんてことがありながらもガラルでの長期滞在は幕を閉じた。

これから私はどんな道を歩んでみようか…それを改めて考えさせられた良い機会だったとも言えるだろう。