【d!】全ては我が主のために Ⅲ (ページ4)

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その101 ページ4

ゾム様とのお話で改めて考えてしまう

もう4年近く歌ってないことになるだな

夜寝る前に月明かりに照らされて今日の出来事を思い出した。

『歌って…みようかな……』

窓を開けて夜風が頬を撫でるのを感じ取ると、目を閉じなりたい姿をイメージした。

メロエッタならどんな歌を歌うかな？

まあ技にもあるいにしえの歌しか歌わないんだろうね

『〜♪』

久しぶりにリズムに乗せて音を奏でる感覚は頭がクラクラしそうである

空に浮かぶからだは生まれた音符によって包み込まれていく

これはメロエッタの姿だからこそ出来るんだろうな

『(また…人間の姿でも歌えるのかな？)』

ふとそんなことを考えては首を振って忘れようと必死になる

今は歌よりも優先すべきことがあるだろ私

歌う気の失せた私の心は虚無に近く、それでいて悲しみなんてものはなかった。

メロエッタの姿のまま空を飛びパトロールのようなことをしてこの城を監視する

やはりこちらの方が性に合うというものである

『(明日からはいつもの私でいよう)』

そんな誓いを胸に私は飛び続けた

翌日、いつものようにメイドとして仕事をしているとインカムからロボロ様の声が聞こえた。

どうやら私に用があるらしく今すぐモニター室に来てもらいたいとの事

一体なにを言ってくるのか…不安である

ロ｢あひるって…歌を知ってるんか？｣

おいおいそれ先日も聞いたフレーズだぞ

白目になるよ？私白目になるよ？