【d!】全ては我が主のために Ⅲ (ページ28)

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その125 ページ28

昼食後、いつものように幹部の皆様が集まって思い思い自分の身の回りにあったことを報告してた。

まあ音葉様もいるから皆可愛らしい報告ばかりだけどね

ひとらんらん様なんて先日生まれた猫の赤ちゃんが目を開けるようになったことを報告してそれに複数人が反応してた。

何ここ小学生が秘密組織を作ってそこで開かれる報告会？

主様も会議はそこそこにして解散すると言った瞬間、全員椅子から立ち上がって持ち場について行った。

『では音葉様、私は午後から予定が入りましたのでお部屋に戻ってください

よろしければ楽器に触れても構いませんよ』

すると彼女はパァっと明るい顔をして立ち上がった。

他のメイドに部屋まで案内させるとして…私は主様のお話を聞かなくてはね

『お待たせしました…では行きましょうか

紅茶はアールグレイ、お茶菓子はミアレガレッドをご用意させていただきます』

にっこりと笑って一人残された主様の元に行くと、彼は少しだけ表情を柔らかくした。

さてと…貴方は何を考えているのでしょうか

深い緑の森とどこまでも続く青い空の色を写した湖はとても綺麗だ。

そんな美しい景色を見ながらのお茶はどんなに美味しいでしょう

『どうぞ』

グ｢……ありがとう｣

ここはバルコニー、そこから見えるのは先程も言ったように深緑色の森と美しい湖が見える

グ｢相変わらず美味いな…君が淹れる紅茶も手作りの茶菓子も

それだけで私はアルヒを信じられる｣

何を言うかと思えば…どうしてそれだけで私を信頼出来るのか

『私は主様の信頼を得るのを目的として紅茶を淹れているのではないことをご理解していただきたいです

ただ主様をお慕いする気持ちがあるからこの紅茶を入れられるのです』

他愛もない主従の惚気話をしていると、主様は深くため息をついた。

一体何があったのだろうか…

グ｢アルヒ……私は君を信じてる、だからこそ聞きたい

君は私を信じられるか？｣