【d!】全ては我が主のために Ⅲ (ページ2)

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その99 ページ2

それは…突然言われたことだった

ゾ｢なぁなぁ

あひるって“歌”って知ってる？｣

……は？

あまりにも突然でそれでいて聞く必要あるのか？という質問をしてきたので作業の手を止めて驚きの表情になってしまった。

会議が終わったあと、窓辺に飾られていた花を新しいものに変えようとしてた時に｢歌って知ってますか？｣なんて言わせてもは？としか言えないでしょそうでしょう

『なぜそのような質問をしてくるのですか？』

ゾ｢いやな、さっきエーミールが面白い本を見つけた〜って言ってきたんよ

それがずっと昔に滅んだって言われてる”歌“についてらしいねん｣

なんだそれ…この世界の音楽ってどうなってるの？

トランペットとか太鼓といった楽器よりも先に人間が歌うことってあるはずだよね？

人間こそ最も演奏しやすい楽器と豪語する人だっていたんだぞ

いや待てよ…先程ゾム様は歌は“滅んだ”と言ったか？

『歌は知ってますよ…しかしなぜそのようなことを？』

ゾ｢へぇ〜！あひるは歌がどんなものか知っとるんか！｣

そりゃあまあ私が前に生きてた世界では歌は無くてはならない存在だったからね

アニメのポケモンだってOPとEDがあったわけだし

老若男女問わずにカラオケの需要は凄かったし

『歌は知っています…私の故郷では歌は娯楽以外にもコミュニケーションツールとしても使われていたくらいですから』

ゾ｢すげえなあひるの故郷！｣

当たり前でしょ日本を舐めたらアカンぜよ

グ｢ほぉ…では歌とはどんなものか実際に披露してくれないか？｣

どうしているのですか主様